2年ほど前から仕事では企業ネットワークでの格安SIMやSIMロックフリースマートフォンの利用を勧めており、プライベートではこれらを使っている家族が多いのだが、自分自身は「格安」と冠されるモノやサービスを使ったことがなかった。

 しかし、先月とうとうLCC(格安航空会社)を体験した。成田発松山行きのジェットスターである。ここ半年ほど愛媛に帰省する用事が多くなっている。これまではANAばかり使っていた。ANAでも搭乗日の45日前に「旅割45」で予約すると普通運賃の6割程度の運賃になる。しかし、そんなに早くスケジュールを確定できることはめったにない。直前の予約で「特割」を使うと往復5万2000円程度である。半年で7回往復というペースではかなりの出費になる。

 ジェットスターなら直前の予約で座席指定のオプションを付けても往復2万円程度で済む。どんなものだろう、とちょっとドキドキしながら成田第3ターミナルに向かった。その顛末については後で語りたい。

 さて、本論に入ろう。どんな仕事でも創意工夫の余地が大きく、バリエーションがあるほど面白くなる。企業ネットワークは2000年頃から、広域イーサネットやIP-VPNを基幹にして足回りはフレッツ、というのが定型パターンになり、つまらなくなっていた。

 しかし、インターネットと切り離されたモバイル網である「セキュアモバイル」をベースにすることで企業ネットの設計はとても面白いものになった。

サービスや端末、方式の選択と組み合わせが可能

 筆者はプライベートIPアドレスを付与したiPhoneをセキュアモバイルで内線電話機として使う企業ネットワークを2015年に稼働させた。内線電話機の80%をiPhoneが占めているだけでなく、パソコンも80%がモバイルに収容されているのが特徴だ。

 固定回線主体の設計でなく、セキュアモバイル中心の設計にすることにより経済性も利便性も向上できる。広帯域なLTEがどこでも使えるようになり、MVNOのおかげで通信コストも割安になった。さらにSIMロックフリー端末の高機能・低価格化が進んだからだ。

 セキュアモバイル中心の設計が面白いのはサービスや端末、電話の実現方式などの選択や組み合わせが可能で、腕の見せどころが多いからである。

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