2016年4月2日、毎年恒例の京都研究会をキャンパスプラザ京都で開催した。2000年以来、17回目である。統一テーマは「企業ネットの最前線を展望する」。東京をはじめ、松江や高知など遠方からも多くの方が参加してくれた(写真1)。筆者とVAIO社の岩井剛さん、AITコンサルティング代表取締役(元NRI常務、元CSK代表取締役)の有賀貞一さんの3人が講演した。研究会、懇親会、二次会ともにぎやかで、皆さんからいい刺激をいただいた。

写真1●第17回京都研究会の参加者
東京大学先端科学技術研究センター・特任教授の稲田修一さんが撮影
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 さて、本論に入ろう。スマートフォンのパソコン化が進んでいる。プロジェクターを接続できるスマホなら、パソコンがなくてもPowerPointの映写ができるし編集もできる。筆者はiPhone 6のユーザーだが、外出時にパソコンを持つことはなくなり、PowerPointもWORDもiPhoneで使っている。外出時にスマホをパソコン代わりに使うのは普通のことになった。

 オフィスにいるときもパソコンなしで済ませないだろうか。iPhoneはキーボード、ディスプレイ、電話用ハンドセットがBluetoothやケーブルで接続できる。かなりパソコンに近い使い方が出来るのだが、マウスが使えないのが難点だ。筆者はPowerPointで図を作ることが多いのだがマウスなしでは大変である。

 2016年4月22日、VAIO社(ソニーから独立したパソコンメーカー)がWindows10 Mobileを搭載したSIMフリースマートフォン、VAIO Phone Bizを発売した。「PCの新しいカタチとして作った」というVAIO社の言葉通り、スマホがさらにパソコンに近づいたことを示す製品だ。

Continuumでマウスも使える

 筆者がこの製品のニュースを読んでまず思ったのは「マウスも使えるんだ」ということだ。Windows 10 Mobileには、スマホにパソコンのように周辺機器を接続できるContinuumという新機能が備わっている。これを使って、外部ディスプレイ、キーボード、マウスを接続し、パソコンと同じ使い勝手を実現する。

 どんな感じで使えるのだろうと思い、同社にお願いしたところ、過日デモの機会をもらった。VAIO Phone Bizはワイヤレス接続でのContinuumに対応している。デモではソニーの大型モニターにUSBスティックタイプのディスプレイアダプターを付け、Wi-FiでVAIO Phone Bizに接続した。キーボードとマウスはBluetoothでつなぐ(写真2)。

写真2●VAIO Phone BizでPowerPointを編集
VAIO社東京オフィスで筆者撮影。
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 あらかじめ送っておいたネットワーク構成図のスライドを編集させてもらった。使い心地はパソコンとまったく同じである。図形をマウスでつかんでコントロールキーを押しながら、矢印ボタンで上下左右に微妙に移動させたり、テキストを挿入したりといった作業を快適にできる。iPhoneだと狭いディスプレイ上で指先を使って操作せねばならず、とてもではないが図形の編集などする気にはなれない。

 Officeアプリはパソコン用と比べて機能が制限されているが、筆者のように難しい使い方をしないユーザーにはパソコンと同じである。オフィスにおいても、スマホをパソコン代わりに使う段階に入ったと確信した。

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