日本航空(JAL)は2017年5月29日、6月1日付で「デジタルイノベーション推進部」を新設し、同部担当の非常勤執行役員として起業家でインテカー社長の斎藤ウィリアム浩幸氏を招へいすることを発表した。JALは4月28日に発表した中期経営計画で、ITなど先進技術を活用して新たな収益源の確立を目指す方針を発表済み。米シリコンバレーなどの技術動向に明るい斎藤氏に推進役を委ね、先進技術の活用を進める考えだ。

JALのデジタルイノベーション推進部担当の非常勤執行役員に就任する斎藤ウィリアム浩幸氏
(写真提供:JAL)
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 新設するデジタルイノベーション推進部の役割についてJALは「最先端の技術を活用したり、既存の技術を組み合わせたりしてJALならではのサービスを提供するなど、新たな顧客価値の創造を目指す」としている。デジタル技術・情報の活用により、社内業務や事業モデルを変革する役割も担う予定とする。

 同社はこれまでもITを活用した業務変革に取り組んできた。「従来は路線統括本部やIT企画本部など各部門内の動きが中心だったが、中計で明記したのを機に全社でITによる業務変革を強力に推進するため新組織とした」(JAL)とする。

 齋藤氏起用の理由については「これまで蓄積した社内の知見や考え方だけでは、従来のサービスや技術の改善レベルにとどまってしまう。ブレークスルーを起こすため、社内の人材ではなく豊富な知見とリーダーシップを備えた斎藤氏を招へいすることにした」(JAL)としている。

 斎藤氏は1971年米ロサンゼルス生まれ。米国で生体認証システムの開発などをした後、2005年に東京へ拠点を移し、2007年にベンチャー支援企業のインテカーを設立し社長を務めている。2015年4月からJALの戦略アドバイザーを務めており、IT関連の施策についてアドバイスをしていた。今回非常勤の執行役員として、より具体的にJALのIT活用に携わる。