ディー・エヌ・エー(DeNA)は2017年5月11日、2017年3月期通期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.1%増の1438億600万円、営業利益は同17.0%増の231億7800万円だった。医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」などの不祥事により損失はあったものの、任天堂と協業するゲームタイトルのヒットや球団事業の黒字化により増益となった。

DeNAの守安功代表取締役社長兼CEO
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 主力である「ゲーム事業」の売上高は前年同期比7.5%減の1014億2700万円、セグメント利益は同9.1%増の282億6200万円だった。ブラウザゲームが低迷する一方で、「スーパーマリオ ラン」などスマートフォンのアプリとして提供するタイトルが伸びた。

 守安功社長は「任天堂との協業で確かな手ごたえを感じている。ゲームは品質への要求が高まっており、数よりも質を確保したい」と述べ、新しく公開するゲームタイトルは一年あたり5から10タイトルを目指すとした。

「EC(電子商取引)事業」の売上高は前年同期比3.6%減の191億6700万円、セグメント利益は同21.9%減の20億6400万円だった。旅行代理店サービス「DeNAトラベル」や決済代行サービス「ペイジェント」は堅調に推移したものの、オークションサービス「モバオク」の利用が減るなどして減収となった。

 球団を擁する「スポーツ事業」の売上高は前年同期比39.1%増の137億6100万円、セグメント利益は10億8700万円の黒字となり、赤字だった前年同期から持ち直した。横浜DeNAベイスターズは主催試合の入場者数が増えて好調だった。

 WELQなどのキュレーションプラットフォーム事業を含む「新規事業・その他」の売上高は前年同期比81.8%増の104億3900万円、セグメント損失は51億4900万円となり、前年同期よりも赤字が拡大した。同プラットフォーム事業では、同社運営サイトの記事が著作権侵害などの指摘を受け非公開となっている。「再開の時期は検討しているが、公表は差し控えたい」(守安功社長)。

 2018年3月期第1四半期の連結業績予想について、売上高は前年同期比4.9%減の364億円、営業利益は同2%増の75億円とした。国内のゲーム事業では既存有力タイトルの強化と新規タイトルの投入を継続する。海外のゲーム事業では任天堂など外部パートナーとの協業タイトルを主軸としていく。キュレーションプラットフォーム事業の計画は未定として、2018年3月期第1四半期の売上は見込まない。