米Facebookは現地時間2017年4月19日、頭の中で考えていることを読み取る「サイレントスピーチ」のコミュニケーションインターフェイスを開発する取り組みを明らかにした。同社が昨年4月に立ち上げたハードウエア開発部門「Building 8」が開発プロジェクトを手がける。

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 Building 8担当バイスプレジデントのRegina Dugan氏は、Facebook主催の開発者会議「F8」で基調講演の壇上に立ち、「脳で入力」するコミュニケーションシステムの開発について説明した。

 同システムでは、頭の中で考えていることを1分当たり100ワードの速度で入力することを目指す。これは、現在スマートフォンでテキスト入力するスピードの5倍という。

 ただし頭の中で考えていることをすべて読み取るわけではないと、同氏は強調する。たくさんの写真を撮ってその中からシェアするものを数枚選ぶように、頭の中にあるさまざまな考えから、発言すると決定して会話中枢に送られた言葉を解読する。「声の速度と柔軟性、テキストの非公開性を合わせ持つコミュニケーション方法」だと同氏は述べている。

 Building 8では、切開手術を必要としない、量産可能なウエアラブルセンサーでこれを実現したいと考えている。

 米Business Insiderの報道によると、同プロジェクトは半年前に誕生した。現在、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校およびバークレー校、米ジョンズホプキンス大学医学部および応用物理学研究所、米ワシントン大学セントルイス医学校から60人以上の科学者、エンジニア、システムインテグレータが参加している。

 またBuilding 8は、「皮膚で聞く」コミュニケーション技術の開発プロジェクトにも取り組む。皮膚を通して言葉を伝えるために必要なハードウエアとソフトウエアの開発を進めているという。

 同技術は、内耳にある蝸牛殻の機能を皮膚に代替させようというもの。蝸牛殻は音を周波数分解して脳に送る役割を担っている。この技術が実現すれば、聴覚に障害のある人が耳を使わずに聞くことができるようになるとしている(米TechCrunch)。

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