「AI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)、ビッグデータやロボットを利用して、産業に変革が起きた場合、2015~30年の実質GDP(国内総生産)成長率は2.0%になるという推計がある。一方で現状のままだった場合、実質GDP成長率は0.8%に留まる。AIやIoT、ビッグデータへの積極投資を支援して変革を後押ししたい」。

 2017年3月10日、日経BP社主催のイベント「Cloud Days/ビッグデータ EXPO/セキュリティ/モバイル&ウエアラブル/IoT Japan/ワークスタイル変革/FACTORY/デジタルマーケティング」で、経済産業省 経済産業政策局 新規産業室 新規事業調整官 石井芳明氏が、「クラウド・IoTの時代におけるベンチャーを軸としたイノベーションの推進について」と題して講演した。

経済産業省 経済産業政策局 新規産業室 新規事業調整官の石井芳明氏
(撮影:皆木 優子)
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 石井氏は、「産業のリードを採るために重視すべき項目がここ最近で変わってきている」と分析。インターネットが普及する以前は生産効率の向上を重視する企業が多かったが、その後はインターネット上の覇権を取ることが主眼となった。そして最近では「リアルとデジタルを融合できた企業が世界的な競争に勝てるようになっている」(石井氏)という。

 リアルとデジタルの融合に欠かせないのが、AIやIoT、ビッグデータなどの技術だ。IoTでリアルの世界のデータを取得し、通信によってデジタル空間にあるクラウドサービスなどに送信し、ビッグデータとして蓄積。AIを使って分析し、結果をリアルな空間で動作するロボットなどの制御や人間の判断に生かす――。こうしたサイクルを実現することが「競争力の向上につながる」と石井氏は強調する。

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