大阪・うめきたのグランフロント大阪・ナレッジキャピタルで開催された、クラウドからワークスタイル変革に至るICTの最新トレンドが一目で分かる専門展「Cloud Days/ビッグデータ EXPO/セキュリティ/モバイル&ウエアラブル/IoT Japan/ワークスタイル変革/FACTORY」(主催:日経BP社)。2日目の2017年3月3日午後5時から、最後のキーノートとして「オープンイノベーションシティ大阪の挑戦~ベンチャー企業を巻き込んだビジネスモデル変革~」と題するパネルディスカッションが催された。オープンイノベーションをテーマに活発な議論が繰り広げられた。

 パネルディスカッションでは、まずモデレータを務めた大阪市経済戦略局 理事 吉川 正晃 氏が、オープンイノベーションのインパクトを説明。併せて、ベンチャー企業と大企業、大学、研究機関が集まる拠点「大阪イノベーションハブ」の取り組みも紹介。大阪イノベーションハブでは「『ハック大阪』を合言葉に、大阪の持つパワーを徹底的に使い、イノベーションを巻き起こしたい」とした。

大阪市経済戦略局 理事 吉川 正晃 氏
(撮影:直江 竜也)
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 続けてパネリストを務めるさくらインターネット 代表取締役社長の田中 邦裕 氏が自社の成長戦略を紹介。田中氏は「AI(人工知能)とIoT(インターネット・オブ・シングズ)という成長分野に集中投資する」と宣言した。「ベンチャー企業の力も社内に取り込んで、成長力を高めたい」という。

さくらインターネット 代表取締役社長の田中 邦裕 氏(左)とCLIP Founder 取締役の石原 隆広 氏
(撮影:直江 竜也)
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 続いて同じくパネリストを務めるCLIP Founder 取締役の石原 隆広 氏が、同社が開発を進める「Clipカード」の概要を紹介した。Clipカードは複数のカードを1枚にまとめるカード型のデバイス。1枚に集約できれば消費者の利便性が向上し、カード発行企業は資源を節約できるとした。

 同社は村田製作所の出資を受けており、Clipカードの開発でも協力を得ている。石原氏は村田製作所との出会いの経緯を紹介し、情報発信の重要性を強調した。

 大阪市のイノベーションハブは企業の“出会い”を加速するため、年間50回のピッチイベントを開催しているという。さくらインターネットの田中氏は「ハブは設置されただけで終わることが多い。参加する人が意識を変えて情報を発信し続けることが大事」と語った。Clipの石原氏も「無礼かもしれないが、支援をお願いし続けてネットワークを広げる」と話した。

 最後に大阪市の吉川氏が「変化が激しい時こそ、組織や肩書きを超えてコラボレーションすることで力が出る。イノベーションハブを拠点にオープンイノベーションの街、大阪を作っていきたい」と発言し、パネルディスカッションを締めくくった。