越境ECを運営するインアゴーラは2016年11月29日、中国のCtoC(消費者間取引)型EC運営大手、淘宝全球購(タオバオグローバル)と提携した。インアゴーラが取り扱う日本の商品を、タオバオグローバルに出店している個人事業主などが仕入れて販売する。販売するのはすべて日本企業の正規品で、偽造品の多いタオバオグローバルの既存商品と差異化する。同時にインアゴーラは日中の投資ファンドから約23億円の資金を調達したことも発表した。調達した資金で人員やシステムを増強し、越境EC事業を強化する。

インアゴーラの翁永飆社長(中央)と出資者、出店者ら
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 タオバオグローバルは、中国のEC最大手であるアリババグループが運営する、CtoC型の越境ECサイト。主に企業ではなく個人が、ECサイトを開設して商品を仕入れ、販売する。現在の店舗数は10万店、利用者は4億人。アリババはほかにも、主に企業が出店、販売するECモールである「天猫(Tモール)」、その越境EC版である「天猫国際(Tモールグローバル)」も運営している。

 インアゴーラは2015年8月に、日本商品に特化した中国向け越境ECサービスを開始(関連記事)。このほどタオバオグローバルとの間で、商品管理や受発注、在庫管理、物流管理といった各種システムを連携した。

 日本企業はインアゴーラに出品すると、タオバオグローバル側の個人出店者が商品を仕入れて販売できるようになる。中国の消費者が商品を注文すると、タオバオグローバルのシステムを通じてインアゴーラ側の受発注システムに注文データが届き、同社の倉庫から中国へ商品を発送。中国の消費者は既存のタオバオグローバルのアプリで、発送状況などを確認できる。

 販売する商品は、すべてインアゴーラが日本のメーカーや流通企業から直接仕入れた正規品。メーカーの保証書を添付するほか、タオバオグローバル側でも正規品であることを審査する。

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