野村総合研究所(NRI)は2016年11月21日、「第243回 NRIメディアフォーラム」を開催した。「ITナビゲーター 2017版 これからICT・メディア市場で何が起こるのか ~2022年までの市場トレンドを予測~」と題し、今後の市場動向の分析と市場規模の予測を発表。特にVR(仮想現実)、スポーツ×ICT、シェアリングエコノミー、人工知能(AI)の市場に注目し、5年後の市場の予測・分析結果を解説した。

NRIメディアフォーラムの会場
(撮影:大類 賢一、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

構造変化が近いことを予感させる新しいマーケットの台頭

 冒頭、「新たなマーケットが次々と登場してくる。大きな構造変化が近いのではないか」とコンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部 部長・主席コンサルタントの桑津 浩太郎氏は話した。

コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部 部長・主席コンサルタントの桑津 浩太郎氏
[画像のクリックで拡大表示]

 従来のメディアフォーラムでは、スタンダードな市場分析などに重点を置いてきたのに対し、今回は新興市場を大きく扱った。桑津氏は「昨年までであれば、まだ取り上げるのは早いとしていたかもしれない。今は新たなマーケットにこれまで以上に目を向ける必要があるのではないか」と、変化の理由を挙げた。

 続いて登壇したコンサルティング事業本部 上級コンサルタントの阿波村 聡氏は、「我が国が『真のICT先進国』になるために必要なこと」をテーマに、台頭している市場の動向をまとめた。阿波村氏はAIやIoT(インターネット・オブ・シングズ)、デジタル化が急成長し、あらゆる産業に影響を及ぼしつつあるとし、「今、AIによって人間の仕事が奪われる雇用代替可能性が議論されているが、リソースの転換と捉える必要がある」と指摘した。

コンサルティング事業本部 上級コンサルタントの阿波村 聡氏
[画像のクリックで拡大表示]

 企業にとって今必要なことは「ICTの進展により自らの企業や事業はこのまま存続し続けるのかと自らに問いかけること」(阿波村氏)という。ICTによってビジネス変革が進むなか、シェアリングエコノミーなどによって新規参入も容易になった。阿波村氏は「(デジタル変革を)やらなければ(他者に)やられる時代がやってくる」と危機感を訴えた。

 さらに「自分たちの固有の強み、例えば組織としての強み、データや人などの資産に立ち返り、自社の強みをICTでどのように活かせるかを考える必要がある」と呼びかけた。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら