セールスフォース・ドットコムは2016年11月16日、人工知能(AI)を使ったサービスに関する報道関係者向けの説明会を開いた。同社が提供してきた、CRM(顧客関係管理)やマーケティング用途のクラウドサービスに組み込んで提供するプラットフォーム「Salesforce Einstein」の概要や機能を解説。営業やマーケティング業務で収集したデータを分析し、顧客の購買活動を予測できるという。

 Salesforce Einsteinは、同社が9月に発表した、機械学習やディープラーニング技術などを搭載したサービスの総称だ。2014年から買収してきた10社が開発した技術を基に構成している。同社のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)やPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)に組み込んで提供する。Salesforce Einsteinだけで販売はしない。

 説明会でセールスフォース・ドットコムの御代茂樹 マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクターは「予測分析のためのデータ収集、モデル構築を自動化してくれる」と説明。モデル構築には、同社のSaaSが蓄積してきたデータなどを利用する。

御代茂樹 マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクター
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 Salesforce Einsteinを利用すれば、営業やマーケティングの担当者は、顧客ごとに異なる商談成立の可能性や、メール配信時間に合わせた反応率などを予測できる。商談成立の可能性は、ポイントで定量的に算出してくれるほか、メール配信時間は反応率の高そうな時間帯を教えてくれる。セールスフォース・ドットコムの及川喜之CTO(最高技術責任者)は「全ての顧客に適したモデルを提供するのではなく、顧客に合わせて構築してくれる」と説明した。

及川喜之CTO
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 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と連携して、商談の競合企業を調べてくれる機能なども提供する。個別の機能については、提供開始時期を明らかにしていないが、一部の機能は既にセールスフォース・ドットコムのSaaSとPaaSに組み込まれて提供しているという。