半導体集積回路技術に関する国際会議「IEEE international Solid-State Circuits Conference (ISSCC) 2017」のFar East Regional Subcommittee(極東地区委員会)は2016年11月14日、東京都内で記者会見を開いた。IoT(インターネット・オブ・シングス)やディープラーニングの活用などを想定した技術論文の概要を紹介。これらのテーマの投稿論文数は増加傾向にあるという。

ISSCC 2017の極東地区委員会のメンバー
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 ISSCCは米国IEEE(電気電子工学会)のSSCS(個体回路分科会)の主催で、半導体集積化に関する電子回路技術や、システム集積化技術などの研究成果を発表する国際会議である。2017年の会議は第64回で、2017年2月5日~9日に米国カリフォルニア州で開かれる。2016年の前回大会では約3000人が参加した。

 会見では、アナログ回路やデジタル回路、通信技術などのテーマで採択論文の概要が紹介された。投稿論文数が増加傾向にあるという、ディープラーニング向けのプロセッサ技術なども紹介された。

 パナソニック技術開発研究所 技術開発1部 開発2課の橋本隆 主幹技師によればディープ・ニューラル・ネットワーク(DNN)やリカレント・ニューラル・ネットワーク(RNN)を想定したプロセッサ技術関連の論文が増えている。「投稿論文数の増加に合わせて、採択論文数も増えた」(橋本主幹技師)。2016年は4件だったが、2017年は6件となった。

 ISSCC 2017は投稿論文数が過去5年間で最高の641件。採択件数は205件で、採択率は32.0%となった。地域別では、北米地域の採択数が2016年の84件から2017年は98件と伸長。一方、欧州が2016年の48件から2017年は39件と減少した。アジア地域は2016年と2017年ともに68件で横ばいだった。