日本オラクルは2016年11月9日、仮想テープ・ストレージ製品「StorageTek Virtual Storage Manager(VSM)7 System」を提供開始すると発表した。同社のVSMシリーズの新版で第7世代に当たる。大手金融機関の勘定系システムを中心に、メインフレームのデータバックアップ用途などでの需要に応える。6月に、テープ製品専門の営業部隊を設立したことも明らかにした。

StorageTek VSM 7 System
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 StorageTek VSM 7 Systemは、ディスク、ストレージ、専用のミドルウエアから構成されるアプライアンス製品。富士通のメインフレーム向けOS「OSIV/MSP」や日本IBMの「IBM z Systems」などに対応し、データのバックアップ機能を持つ。参考価格はデータ容量150TBで1億5000万円から。

 同日に開かれた説明会で、日本オラクルの山本恭典 執行役員クラウド・システム事業統括は「国内数千台のメインフレーム市場で、テープ機能を提供するストレージの需要は強い。データのバックアップに限らず、ビッグデータ処理やクラウド上のシステムとの連携といった用途が増えている」と話した。

日本オラクルの山本恭典 執行役員クラウド・システム事業統括
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 ビッグデータ処理の用途では、仮想テープにデータを転送してから分散処理ソフトウエア「Hadoop」などで処理する。メインフレームのアプリケーションを変更する必要が無いのがメリット。このほか、オラクルのデータベースサーバー専用機「Oracle Exadata」などとの連携も可能だという。

 日本オラクルによれば、StorageTek VSM 7 Systemのデータ処理性能とデータ容量は、従来製品の第6世代VSMに比べて2倍。基本容量は非圧縮で150TBで、非圧縮で844TBまで拡張できるという。スケールアップは2.5TBずつで可能。このほか、メインフレームに接続しなくても稼働できるよう、運用管理機能「VSMコンソール」を初めて搭載した。