2016年11月8日早朝に発生した博多駅前の道路陥没事故を受け、福岡市博多区の一部で、NTT西日本が提供する通信サービスが利用できなくなっている。現時点で「復旧のメドは立っていない」(NTT西日本)という。福岡銀行の全店舗で窓口業務がストップするなど、影響が広がっている。

 NTT西日本によると福岡市博多区の一部で、加入電話、ISDN、光回線、企業向け専用線サービスに影響が出ているという。12時現在、顧客から約100件の申告を受けているが、サービス停止している回線数などは依然としてつかめていない。「回線の損傷状況などを現場で確認してから、復旧作業に入る」(NTT西日本)としている。

写真●ふくおかフィナンシャルグループの本店
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 回線断の影響を受けたとみられるのが、福岡銀行だ(写真)。全店舗で、入出金や振り込み、口座開設など全ての窓口業務が提供できない状態に陥った。一部のATM(現金自動預け払い機)も利用できないほか、テレホンバンキングの取引もストップしている。同じふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下の熊本銀行や長崎県・親和銀行でも、同様のトラブルが発生している。インターネットバンキングは、問題なく使えるという。

 福岡銀行によると、トラブルの原因は「(陥没による)回線遮断によるもの」。現在は、バックアップ回線に切り替えて復旧作業に当たっている。FFG傘下の各行は日本IBMが提供する勘定系システムを利用しているが、同システムそのものにトラブルが生じたわけではなく、回線遮断によってFFGの営業店舗向けネットワークが影響を受けたとみられる。FFGと同じ勘定系システムを共同利用する広島銀行では、今回の陥没事故に起因するトラブルには見舞われていない。