人工知能(AI)を使ったデータ分析サービスなどを手がけるデータセクションは2016年11月1日、中部経済新聞社の創刊70周年記念企画として、AIに新聞記事を執筆させ、中部経済新聞社に提供したと発表した。生成した記事は11月1日付の中部経済新聞紙上で公表された。同プロジェクトの企画と元請けはビットエーで、記事の生成作業はデータセクションが担当した。

AIが生成した新聞記事
(出所:データセクション)
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 データセクションは、記事を生成するAI技術をエンジンとして保有している。意味の通る文章を自動で生成できるとしている。これを使って今回、中部経済新聞社向けに、中部経済新聞社の歴史や今後を解説する記事を生成した。生成に当たっては、中部経済新聞社の過去記事データを数万センテンス(文)読み込ませて、文体などを学習させた。

 生成の過程では、文章を三つのブロックで構成すると決め、それぞれのブロックに何を書くかを、人間が箇条書きで指定した。さらに、それぞれのブロックの冒頭の何文字かを指定して、その後に続く文章を生成させた。今回生成した記事では、三つのブロックはそれぞれ「中部経済新聞は」、「戦後の食べるだけが精いっぱいの時代から」、「今日まで七十年」で始まる。

 三つのブロックそれぞれについて複数の記事を生成し、その中からもっとも自然で意味が通るものをピックアップした。こうして、意味が通るブロック三つを合わせて最終的な記事とした。