リクルートマーケティングパートナーズは2016年11月1日、中古車販売店向けに経営支援サービスを提供するWebサイト「D-MATCH」の運営を始めたと発表した。人工知能(AI)を使い、車種やモデルによる絞り込み検索時に「予測成約率」を算出する機能を備え、仕入れの可否の判断を支援するのが特徴。月額料金は税抜き1万円。

「D-MATCH」の検索画面。予測成約率の確認に活用できる
(出所:リクルートテクノロジーズ)
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 中古車販売店の経営を巡っては、仕入れた中古車が見込み通りに売れること、つまり販売不振で在庫の回転が鈍ったり値下げ販売を強いられたりしないことが重要なポイントとなる。これまでは中古車の仕入れ担当者の勘や経験に委ねられることが多かったが、これをツールで支援し、仕入れの可否判断、適切な価格設定などを支援する。

 セダン、ミニバンなどのボディタイプやメーカー、車種、価格帯、年式、色などを検索キーに設定して検索すると、検索結果画面で該当する車種の一覧とともに予測成約率が表示される。併せて参考情報として、条件に合う車種の中古車オークションにおける平均価格、販売店での平均小売価格、自店舗での販売実績件数も算出し、在庫回転の良しあしや利幅の大きさ、自店舗の商圏における人気の有無を予測しやすくしている。

指定した条件に合う車種の一覧とともに予測成約率が表示され、どの車種を仕入れるかの判断に生かせる
(出所:リクルートテクノロジーズ)
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 予測成約率の算出に使う予測モデルは、同社の中古車販売サイト「カーセンサーnet」で蓄積した200万件の中古車販売実績データを基にリクルートテクノロジーズが開発した。車種や価格、年式、型式、走行距離といった車両データのほか、店舗の地域、販売形態、口コミ情報、その時々の相場価格、需給バランスといった条件変数を設定。機械学習で複数の予測モデルを生成したうえで、実績と比較して最も誤差の小さい予測モデルを採用した。

 同社は予測精度をさらに高める工夫として、前述の条件変数に加えて「車種の魅力」「店舗の販売力」を独自に定義して定量化した。前者は個々の車種の外観やブランド力など、後者は店舗の外観、立地条件、ブランド力、接客、雰囲気などを基にした指標という。こうした工夫により、過去の成約実績と予測モデルによるシミュレーションとの比較で、予測精度が72%に達したとしている。