新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2016年10月28日、2016年4~9月期の決算を発表した。売上高は前年同期比0.4%減の1059億円、営業利益は同0.1%増の98億円で減収増益となった。クラウドサービスや運用システムといったITインフラの売り上げが期待より伸び悩んだことから減収となったが、下期では同分野の巻き返しを図る。製造業ではPLM(製品ライフサイクル管理)や生産管理などのシステム投資が活発。VDI(仮想デスクトップインフラ)やDaas(デスクトップ・アズ・ア・サービス)などの需要も堅調という。

 事業内容別に見ると、産業や流通・サービス、金融、公共向けの「業務ソリューション」事業の売上高が、前年同期比8億円増の683億円で増収となった。製造業を中心にシステム投資が好調なほか、官公庁の基盤案件などの需要が高いことも奏功した。今後はセキュリティの製品力や営業の強化などで、競合他社との差異化を図っていくとした。

 一方、ITインフラや鉄鋼事業を含む「サービスソリューション」事業の売上高は、前年同期比13億円減の375億円となった。ITインフラ分野では、クラウドサービス事業の拡大と製品販売の増加により増収したものの、鉄鋼分野で製鉄所向けの開発案件が減少したことから全体では減収となった。謝敷宗敬社長は、「ITインフラの需要は堅調だが、顧客企業にとって大きな投資となるため、意思決定にやや時間がかかっている」と分析する。上期で伸び悩んだ業績は下期に期待できるとし、追加投資の可能性も示しつつ営業力の強化を図っていくとした。

2016年4~9月期決算を発表する新日鉄住金ソリューションズの謝敷宗敬社長
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 NSSOLは、2013年5月に業務提携したネットワークバリューコンポネンツ(NVC)を、2016年9月に完全子会社化すると発表している。両社は連携によりセキュリティ製品やソリューション提供を強化していく狙いだ。子会社化による決算への影響について、今年度は大きな影響はないとする。今後のM&Aについて謝敷社長は、海外で実施した買収を例に挙げ、「良い案件があれば検討したい」と積極的な姿勢を示した。

 2017年3月期の連結業績予想は、2016年4月に発表した前回予想のまま据え置くとした。売上高は前年同期比2.0%増の2230億円、営業利益は同6.9%増の206億円を見込む。