米Appleは現地時間2016年10月27日、ノートパソコン「MacBook Pro」の新モデルを発表した。キーボードのファンクションキーがあった場所に配した「Touch Bar」が特徴。

ファンクションキーがあった場所にマルチタッチディスプレイ「Touch Bar」を搭載
出所:米Apple
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 Touch Barは「Retina」品質の細長いマルチタッチディスプレイで、システムやファインダー、メールやカレンダーなど標準搭載アプリケーションをはじめ、サードパーティーアプリケーションに対応した作業を指先で操作できる。

 例えば「Safari」ではタブやお気に入りを表示し、メッセージでは絵文字にすぐにアクセスし、写真アプリケーションでは画像編集を手軽な方法で実行できる。

 Touch Bar右端の電源ボタンは指紋認証機能「Touch ID」を統合した。一度指紋を登録すれば、タッチするだけでアンロック、ユーザーアカウントの切り替え、「Apple Pay」による支払いが行える。

 Retinaディスプレイは、輝度が500nitと、前モデルより67%明るく、コントラストも67%向上したという。一方で電力消費量は従来より30%低減した。

「MacBook Pro」新モデルのディスプレイは見やすさが向上
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 米Intelの第6世代「Core i7」または「Core i5」プロセッサを搭載し、最大4基のThunderbolt 3ポートを備える。より優れた反応の第2世代バタフライ機構キーボード、2倍のダイナミックレンジを持つオーディオシステムを採用する。OSは「MacOS Sierra」。

 13.3インチRetinaディスプレイ(解像度は2560×1600ピクセル、227ppi)を搭載したモデル(13インチモデル)は、本体サイズが304.1mm×212.4mm×14.9mmで従来より17%薄く、重さは1.37kg。最大2倍速いGPUを内蔵する。「Force Touch(感圧タッチ)」トラックパッドは45%広くなった。

 15.4インチRetinaディスプレイ(解像度は2880×1800ピクセル、220ppi)を搭載したモデル(15インチモデル)は、本体サイズが349.3mm×240.7mm×15.5mmで従来より14%薄く、重量は1.83kg。GPU性能は最大2.3倍向上し、2倍広いForce Touchトラックパッドを搭載する。

従来より17%薄くなった
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 新しいMacBook Proの希望小売価格は、13インチモデルが1799ドル(日本では税別17万8800円)から。15インチモデルは2399ドル(日本では税別23万8800円)から。すでに注文を受け付けており、2~3週間以内に出荷する予定。

 Touch BarおよびTouch ID非搭載の13インチモデルも用意し、希望小売価格は1499ドル(日本では税別14万8800円)から。

 またAppleは、新しい「TV」アプリケーションを発表した。様々な動画コンテンツへの統一されたアクセス体験を提供するとしている。iTunesからレンタルまたは購入した映画やテレビ番組、他のアプリケーションの動画を1カ所にまとめ、ユーザーの好みや視聴履歴に応じておすすめのコンテンツを提示する。「Apple TV」で途中まで見た映画の続きを、「iPhone」や「iPad」で視聴するといったことも可能。

 パーソナルアシスタント「Siri」に対応し、「(番組名)を見たい」「今放送している試合は?」などと尋ねると、チャンネルに誘導したり、試合結果を答えたりしてくれる。TVアプリケーションは米国で12月にリリースする。

 そのほか、「Final Cut Pro X」「Motion」「Compressor」の新版も公開した。Final Cut Pro Xの新版は、ダイアログ、ミュージック、エフェクトなどの「ロール」別にクリップを色分けして、プロジェクト全体を一目で把握できる新しい「Magnetic Timeline」を採用。新MacBook ProのTouch Barに対応し、音量調節、編集ツールの切り替え、トリミングや再生のコマンド呼び出しなどが手軽に行えるほか、色分けしたタイムライン全体の概要を表示して指先でタッチ操作することもできる。既存ユーザーには、無償でアップデートを提供する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]