Z会、デジタル・ナレッジ、ドコモgacco、ネットラーニング、国際家庭犬トレーニング協会は2016年10月26日、各社の新教育サービスの発表会を共同で開催した。Z会は2020年度の大学入試改革を見据えた新タイプの教育サービスを提供すると発表。ドコモgaccoは、運営するMOOCのプラットフォーム「gacco」を活用した幼児教育製品の発売を表明した。

 Z会が2017年3月に開始する「Asteria」は、英語や数学の講座をタブレット向けに提供するサービス。2020年度に大学入試の内容が大幅に変わることを意識した内容をそろえる(写真1)。主な対象は中学生~高校生だが、従来のように学年別にカリキュラムを提供するのではなく、学年を意識せず自分が学びたい内容を学べる構成に仕立てる。

写真1●Z会が2017年3月に開始する「Asteria」
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 「英語4技能講座」は、「読む・書く・聞く・話す」の各スキルを身に付けるためのコース。実用的な文法や語いを学習するほか、オンライン英会話サービスを提供するレアジョブと提携して講師との会話レッスンも提供する。数学では、学習指導要領の内容にこだわらずに代数/幾何/解析/統計を学べる「数学新系統講座」を用意。2017年7月には、コミュニケーションや問題解決の方法などを学べる「総合探求講座」も開講する。いずれも学習はタブレット上で完結し、紙の教材は提供しない(写真2)。同社の通信教育サービスでは初という。価格は未定。なおこれとは別に、2017年1月に無料のスマートフォン向け学習アプリ「Zestia」をリリースする計画も明かした。

写真2●学習はタブレット上で完結する
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 ドコモgaccoは2017年1月に、幼児向けアプリや保護者向けのオンライン教育コンテンツなどをパッケージ化した商品を発売する。中核は、幼児教育で実績のある「こぐま会」の教育コンテンツをベースにしたタブレットアプリ「ひとりでがんばりマスター!」(写真3)。アニメ制作会社のピーエーワークスグループがアニメーションなどを手掛ける(写真4)。併せて保護者向けに、こぐま会の久野泰可代表取締役によるgaccoの講座や、オンライン上のワークショップを提供する。パッケージ名や価格は未定。

写真3●「ひとりでがんばりマスター!」の画面(開発中のもの)
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写真4●左から、ピーエーワークスの堀川憲司代表取締役、ドコモgaccoの伊能美和子代表取締役社長、久野泰可教育研究所「こぐま会」の久野泰可代表取締役、PALABOの星川正幸副社長
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 ドコモgaccoの伊能美和子代表取締役社長は、「現状のgaccoの受講者層は、学びに関心が高い社会人が中心。今後は、幼児期から生涯学び続ける、ライフロング・ラーニングを提唱したい」と話す。今回のパッケージを第一弾として、幼児からシニアまで各ステージに応じた学びを提供していくという。

 デジタル・ナレッジは、教員向けの授業支援ツール「Clica」の新機能を説明。2017年1月に、授業資料の配布やレポート提出などに使えるファイル配布機能を提供開始する。ネットラーニングは、同社のLMS(ラーニング・マネジメント・システム)が国内で初めて、学習履歴情報の世界標準とされる「Caliper」の実装製品として認定されたことを発表。国際家庭犬トレーニング協会は、ペット犬の飼い主の相談を受け付ける「家庭犬共生相談支援員」の養成講座を、2017年1月にeラーニングで提供開始すると発表した。