富士通は2016年10月26日、ビルなどの施工現場における検査業務を支援する業務パッケージソフト「FUJITSU Manufacturing Industry Solution 現場検査マイスター」(以下、現場検査マイスター)を坂田建設に導入したと発表した。約3カ月の導入期間と約半年の試用期間を経て、配筋検査と仕上検査(竣工検査)の工程で10月26日に運用を開始した。今後、ほかの検査に展開していくほか、土木現場などにも広く適用を進めていく。

坂田建設の図面などを参考に富士通が作成した検査実施イメージ
(出所:富士通)
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 現場検査マイスターは、富士通システムズ・イーストが開発した建設現場向けの業務パッケージソフトである。検査業務の品質を高めるとともに、検査の作業負荷を減らす。富士通によれば、坂田建設は現場検査マイスターの活用によって、検査の品質を高めるとともに、検査用のデータ準備から現場検査、検査報告までの一連の作業時間を最大で40%削減することを目指す。

 ソフトウエアは、サーバーソフト、クライアントソフト、タブレット用ソフトで構成する。特徴は、現場でのデータの参照や入力にタブレット(WindowsタブレットまたはiPad)を利用することである。図面や仕様書など施工検査に必要なデータをタブレットで参照し、検査結果をタブレットで入力する。パソコン上では、タブレットで入力したデータにひも付いた報告書を自動で生成する。

 現場では、タブレットに表示される検査箇所や検査項目に従って作業ができる。これにより、検査の漏れなどを防止できる。検査箇所を撮影した写真データは、検査場所と検査工程を記載した黒板が貼り付けられた形で自動で登録され、登録後の変更ができない。これにより、現場の検査証憑として利用できる。入力したデータは施工関係者とリアルタイムに共有できるので、現場状況を把握して適切に指示を出せるようになる。