NECと米ゼネラル・エレクトリック(GE)のグループ会社のGEデジタルは2016年10月26日、IoT(インターネット・オブ・シングズ)分野で提携すると発表した。NECは自社製品の海外を含めたサプライチェーンに、GEのIoTクラウドサービス「Predix」を導入してコストを削減する。1年当たり10億円~20億円の削減を見込む。得られたノウハウを基に、国内外の顧客向けにPredixの導入支援サービスを提供する。

NECの榎本亮執行役員(右)とGEデジタルのチャネル・アライアンス・ビジネス開発 ベンチャー担当 グローバル責任者のデンジル・サミュエルズ氏
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 海外プロジェクトのサプライチェーン管理に適用するのは、Predixのアプリケーション「アセット・パフォーマンス・マネジメント(APM)」など。APMは、産業用機器の稼働状況をクラウドを使って監視する機能を持つ。

 NECの榎本亮執行役員は「Predixと、欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)製品で構築した基幹システムなどをつなぐ」と話した。生産拠点や工場などの現場で得られたデータと、基幹システムが管理するデータを合わせて分析し、生産計画の策定やコスト削減に役立てる。榎本執行役員は「工場などの現場のOT(オペレーショナルテクノロジー)と企業内の情報システムであるITを組み合わせた生産モデルを構築できる」と説明する。

 NECはPredixに対応したアプリを開発する考えも明らかにした。2017年中に、人工知能(AI)を使った画像認識技術を搭載するアプリを提供開始。ユーザーは、NECが開発したアプリをPredix上で利用できるようになる。

GEデジタルのチャネル・アライアンス・ビジネス開発 ベンチャー担当 グローバル責任者のデンジル・サミュエルズ氏
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 「米アップルのApp Storeのようなエコシステムを構築する」。GEデジタルのチャネル・アライアンス・ビジネス開発 ベンチャー担当 グローバル責任者のデンジル・サミュエルズ氏はこう話す。Predix上で利用できるアプリの開発をサードパーティに促し、機能を拡充する考えだ。