データプロセスは、2016年10月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」で、LED照明による可視光線を使ったデータ通信を可能にするシステムを展示した。

データプロセスの展示ブース
(撮影:中尾 真二、以下同じ)
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 LEDの照明ランプを無線LANのアクセスポイントのように使い、光トランシーバーを装着したタブレットやPCによるローカルネットワークを構築できる。アクセスポイントになるLED照明にはLAN端子を装備。社内LANのセグメントとして接続することもできるし、独立したLED照明LANとして使うこともできる。

見た目は普通のLEDランプだが、これ自体が電波を使わない無線LANアクセスポイントとして機能する
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タブレットに接続されたヘルメットカメラと、別のタブレットの内蔵カメラの間で通信するデモ。デバイス間の通信は、上にあるLED照明を介して行われている
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 製造業など、ノイズ、スパークなどの電波障害、ラインの環境条件によって普通の無線LAN(Wi-Fi)が使えない場所、高度なセキュリティを要求される接続などに応用可能という。可視光さえ届けば、水中・液体の中でも通信できる。

 通信速度は、理論値で24Mbps(上り/下り)。アクセスポイントからのデータ送信(下り)はLED光の特定帯域に周波数変調をかけることで伝送する。受信(上り)は赤外線を利用する。変調方式は下りと同じ周波数変調だ。

 端末側はUSBドングルタイプのトランシーバーを利用する。トランシーバーは、可視光線の受光センサーと赤外線レーザーが組み込まれている。可視光線に変調をかけているが、それで照明がチラついたり暗くなったりすることはない。

デバイス側の光トランシーバー(USBドングルタイプ)
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 ネットワークの物理層が光/赤外線を利用しているだけで、それ以外はTCP/IPネットワークであり、Wi-Fiなど標準的なプロトコルである。そのため、ドングルを接続する端末はタブレットでもPCでも特殊なものは必要ない。