Quanta Cloud Technology Japan(QCT)は、2016年10月19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」において、クラウド事業者が運営するデータセンター向け高性能サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチなどのハードウエアの最新モデルを公開している。

 台湾Quanta Computerの子会社であるQTCは、OEMやODMベンダーとして培った経験を活かして、クラウドサービスを提供するデータセンター向けハードウエアに注力している。クラウド事業はAI(人工知能)やディープラーニング(深層学習)などのニーズが高まり、インフラとなるハードウエアにおいても高速な処理が求めれるようになってきたという。ブースでは、性能サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチなどを展示している。

データセンター向けハードウェア全般を展示しているQCT
(撮影:大類 賢一、以下同じ)
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 QuantaGrid S41T-20Uは、2016年6月に発表されたばかりであるインテルのサーバー向けCPUであるXeon Phi x200シリーズを搭載するサーバーだ。Xeon Phi x200シリーズはプロセッサ当たり最大72コア、288スレッドを実行できる。

 「QHPCマーケットが急速に拡大し、ディープラーニングが急速に広まろうとしているが、そのニーズに応えられるのがQuantaGrid S41T-20Uだ。4ノードシステムで約1000の並列スレッド、100Gbpsのノード間通信を実現する。高いパフォーマンスが求められるデータセンターに向いている高性能なサーバーだ。発売は、Xeon Phi x200シリーズの出荷が始まる、年末を見込んでいる」(担当者)。

Xeon Phi x200シリーズを搭載したQuantaGrid S41T-20U
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 QuantaGrid SD1Q-1ULHは、1Uで3.5インチHDDを12、SATAのSSDを6、NVMe M.2のSSDを1つ内蔵できるハイブリッドのクラウドストレージサーバーだ。さらにCPUを搭載しサーバー機能も1Uで実現できるという特徴がある。

 オールフラッシュのストレージはコストが非常に高くなる。速度はほしいが大容量ストレージもほしいという企業には、SSDとHDDを両方内蔵するハイブリッドクラウドストレージサーバーは、魅力ある選択肢だという。「QuantaGrid SD1Q-1ULHは、Software Defined Storage(SDS)の用途に向いたストレージだ。高速なNVMe M.2のSSD、それに次ぐスピードのSATAのSSD、大容量のHDDを1Uに内蔵しているので、これだけで3種類の階層型ストレージを構築できる」(担当者)。コストとパフォーマンスのバランスに優れているのが特徴だ。

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ハイブリッドのクラウドストレージサーバーQuantaGrid SD1Q-1ULH

 「当社の主な顧客には、Facebookなどグローバルなクラウドサービスを展開している事業者が多い。ストレージなどのハードウエアをグループ内で開発製造しているため、問い合わせなどのサポートもワンストップで対応できる」(担当者)とアピールした。