クアルコムジャパンは2016年10月14日、都内でSnapdragonに関する説明会を開催し、日本国内のIoT、組み込み市場向けの販売戦略について説明した。

 説明会にはクアルコムCDMAテクノロジーズ 副社長の須永順子氏が登壇。「1985年に創業したクアルコムは無線通信やコンピューティングの進化を牽引してきたが、このままでは新しいIoTや組み込みの市場にリーチできないと判断した」と、戦略転換の意図を語った(写真1)。

写真1●クアルコムCDMAテクノロジーズ 副社長の須永順子氏
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 須永氏はSnapdragonシリーズの歴史を振り返り、「最初にコンセプトを発表したのは2005年11月のこと。モバイル端末が将来的にコンピューティングデバイスとして成長することを予測し、自前で高性能と省電力を両立したCPUを作る必要性を確信した」(須永氏)と紹介した。

 その後、Snapdragonシリーズはスマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスに採用されてきたが「IoTや組み込み市場は、モバイルとは正反対の世界。お客様の数、販売数量、一規格当たりの台数、製品のライフサイクルが全く異なる。1個から売っていく必要があり、長期のサポートが求められる」(須永氏)と語った(写真2)。

写真2●クアルコムが直面した、モバイル業界とIoT業界の違い
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 これらのIoTや組み込み向けに、新たに「Snapdragon 600E」と「Snapdragon 410E」を発売する。「末尾のEは、Embeddedの意味。数年前からスマートフォンに搭載されてきたチップと同じもので、最低10年は販売する」(須永氏)と説明した(写真3)。

写真3●Snapdragon 600Eと410Eを発売
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 販売にあたっては、米クアルコムと米アロー・エレクトロニクスが販売代理店契約を締結し、世界各国に展開していくという。「日本ではアロー・ユーイーシー・ジャパンが販売代理店になる。これからのクアルコムはIoT、組み込み市場の幅広いニーズを全て拾っていく、という心構えで取り組む」(須永氏)と意気込みを示した。

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