富士ゼロックスは2016年10月12日、新コンセプト「Smart Work Gateway」と、クラウド企業3社とのパートナーシップ締結を発表した。Smart Work Gatewayとは、富士ゼロックスのデジタル複合機をベースにクラウドサービスを活用して業務プロセスを効率化し、働き方改革を支援するもの。提携するパートナーは、経費精算のコンカー、名刺管理のSansan、コンテンツマネージメントプラットフォームのBoxの3社。今後もパートナー企業は増やしていくという。

クラウドサービス3社と提携を発表した富士ゼロックス
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働き方改革を支援する、複合機の新しい活用法

 最初に登壇した富士ゼロックス 代表取締役社長の栗原 博氏は、「ICTの急速な進化は常態化し、今後も続いていく。それに対応してビジネスモデルやビジネスパーソンの働き方も変わっていく。仕事と生活の調和を図るライフワークバランスを実現する働き方を支援するのがSmart Work Gatewayだ」と語った。

 これまで同社はデジタル複合機をオフィスに導入してきた。しかし、政府が推進している働き方改革やライフワークバランスへ対応するには、自宅、出先、宿泊先などでも、オフィスと同等の業務ができる環境作りが必要となる。複合機にも、オフィスの外からでも有効に活用できるサービスが求められる。そこでコンカー、Sansan、Boxの3社と提携し、ビジネスを効率化するエコシステムを構築したという。栗原氏は、「新しい働き方を支援するには、富士ゼロックス1社で取り組むよりも、クラウドサービスを提供している他社との連携のほうが活用の幅が広がる」と強調した。

富士ゼロックス 代表取締役社長の栗原 博氏
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3つのクラウドサービスと連携

 続いて登壇した富士ゼロックス 執行役員の宮本 透氏は、かつてのコピー機に対するニーズは「スピード、コスト削減、印刷品質だった」と述べた。続けて「PCの普及によってデバイスから印刷する付加価値が求められるようになった。これから先のステージを見越して作ったコンセプトがSmart Work Gatewayだ」とした。

富士ゼロックス 執行役員の宮本 透氏
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 3社のクラウドサービスとの連携で、複合機の活用は次のように変わる。まずコンカーのクラウド型出張・経費管理システム「Concur Travel & Expense」との連携では、複数枚の領収書をデジタル複合機でスキャンすると、コンカーのシステムに自動入力される。

 Sansanの名刺管理サービス「Sansan」との連携では、複数枚の名刺をデジタル複合機でスキャンすると、個別の名刺を認識し、Sansanのシステムに自動登録される。Sansanでは、登録された名刺をデータベース化し、営業や顧客管理のデータとして活用できる。

 コンテンツ・マネジメント・プラットフォーム「Box」との連携では、オンラインストレージで保存しているファイルをデジタル複合機で印刷したり、スキャンしたデータをオンラインストレージに直接保存し、他のデバイスから利用したりできるようになる。社外にいるときに急きょ資料の印刷が必要になったとしても、富士ゼロックスのクラウドサービス「Cloud On-Demand Print」を利用することで、コンビニなどにある複合機を使ってBox上のファイルを印刷できる。

 富士通ゼロックスは、シングルサインオンなど複数のクラウドサービスを利用するプラットフォームを提供する。「デジタル複合機をプラットフォームとして、様々なクラウドサービスが利用できる。さらに富士ゼロックスの持っているAI技術、IoTの技術、ビッグデータ解析などと組み合わせて、顧客が持っている様々な課題の解決に貢献したい」(宮本氏)。

クラウド利用推進によってエコシステムを実現するSmart Work Gatewayのコンセプト
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