ソフトウエアベンダーのセルテックは2016年10月4日から7日まで開催されている「CEATEC JAPAN 2016」で、音声から人の感情を認識するシステムを初出展した。発話時の音声データから感情を読み取り、ユーザーの意図を推定できる。車や家電製品に組み込むことで、ユーザーはシステムと対話しながら個人の状態に合ったサービスや制御を受けることができる。

セルテックが出展した音声認識システム
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 この感情認識技術は、声の周波数などの情報を基に人の感情を推定する。同社はこれにAI(人工知能)を組み合わせることで、ユーザーが求めるサービスを推定し、自動で提供できるようにする考えだ。既に自動車の大手サプライヤーと実用化に向けて共同開発しているという。

感情認識技術に人工知能を組み合わせて、ユーザーの意図に沿ったサービスを提供できるようにする
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 車載情報システム(ナビゲーション)に搭載する場合、運転者を監視するカメラ画像や運転情報などと感情データにを組み合わせて、安全性を推定することもできる。怒りや疲れといった状態を読み取ると、音楽をかけたり空調を制御したりして運転者を落ち着かせたり、休憩を促したりできるという。例えば音楽は、再生履歴とそのときの感情データを突き合わせて、最適なものを選んだりする。

 将来、自動運転が実現すればタクシーの運転手に話しかけるように、人工知能を会話して運転者の意図に沿った運転を提供することも考えられる。家電製品への適用では、ユーザーの感情から状態に合った空調や照明などのサービスを提供することも想定する。