ガートナー ジャパンは2016年10月5日、東京・品川で「Gartner Symposium/ITxpo 2016」を開催した。デジタル技術の急速な進化にともない、企業において重要性が高まりつつある「CIO」を対象としたIT専門イベントで、10月7日までの3日間で100を超えるセッションが開かれる。

 10月5日の基調講演「デジタル社会のプラットフォームを構築する」では、ガートナー リサーチ部門 シニアバイスプレジデントのピーター・ソンダ―ガード氏、同バイスプレジデント 兼 ガートナー フェローのハン・ルホン氏、同バイスプレジデント 兼 ガートナーフェローのマーク・ラスキーノ氏が登壇。ビジネスエコシステム構築のための土台となる新たなデジタルプラットフォームについて講演した。

デジタル時代の次なる進化、「ビジネスエコシステム」

 基調講演の冒頭、ソンダ―ガード氏は、「文明は今や制御不能となった。デジタル世界は常に刷新され、カスタマーパワーが増大し、競争も激化している。求められているのはビジネスだけでなく社会をも再定義する新たなインフラの構築だ」と切り出した。そして「我々は今、(その新たなインフラの)ビルダーになるときが来た」と語った。

ガートナー リサーチ部門 シニアバイスプレジデントのピーター・ソンダ―ガード氏
(撮影=下玉利尚明、以下、同じ)
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 ソンダ―ガード氏は、「新たなデジタルプラットフォームの構成要素には、ITシステム、カスタマーエクスペリエンス、エコシステムがあり、それらの中核にインテリジェンスがある」と提示。「新しいデジタルプラットフォームはさらに進化を続け、政府や公的機関などの『官』と民間企業、コンシューマをも巻き込んだエコシステムの土台となる」と述べた。

 同氏によれば、デジタルプラットフォームの領域では、自社が社外とどう連携していくかが重要となるという。「顧客やパートナー企業、競合他社とも共同事業が必要になる。ネットワーク型のデジタルエコシステムへと変革していく。それがデジタル時代の次なる進化の『ビジネスエコシステム』だ」(同)。

 先進的なCIOは今後2年間で自社のエコシステムのパートナーを2倍に増加するという。「先進的な企業はAPIを公開し、世界中の開発者や新たなパートナー企業とつながるタッチポイントを拡大している。新たなデジタルプラットフォームを構築すべきときだ。構築すれば変化の激しい世界にも柔軟に対応していける」と語り、自らの講演を終えた。

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