オムロンは2016年10月3日、誘導用の磁気テープなどを使わずに自律走行できるロボット台車「屋内用モバイルロボットLDプラットフォーム」を発表した(写真1)。

 同製品は、オムロンが2015年10月に買収した米国のロボットベンチャー、オムロンアデプトテクノロジーが開発したもので、既に米国やシンガポールなどの企業で導入実績を持つ。オムロンが親会社になったことで国内をはじめ世界33カ国での本格的な販売に踏み切った。販売開始は2017年1月20日。価格は未定。発売から1年間で数百台規模の導入を目指す。

写真1●オムロンの「屋内用モバイルロボットLDプラットフォーム」
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自分で作成した地図を頼りに自律走行

 モバイルロボットLDは、あらかじめ学習した地図情報に基づいて走行するため、一般的なAGV(無人搬送車)のように誘導用の磁気テープを床に貼り付けておく必要がない。しかも、進行方向に障害物があったり、作業員がすれ違ったりするときは、それらを検知して衝突しないように避けながら走行する。

 こうした自律走行を可能にしているのが、本体の先端部分に組み込んだレーザースキャナーだ。導入時は、このレーザースキャナーを使って作業エリアの地図情報を自動作成する(写真2)。モバイルロボットLDをリモコンで操作しながら作業エリア内を一巡させると、その間、レーザースキャナーで周囲の壁や設備などとの距離を測定し、地図情報を作成していく仕組みだ。

写真2●オムロンが発表会で公開した自律走行の技術を解説した資料
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 導入後の作業時も、モバイルロボットLDは走行しながらレーザースキャナーで周囲の壁や設備などとの距離を測定している。測定で得た位置情報を、導入時に作成した地図情報と照らし合わせることで、現在、地図上のどこを走行しているのかを識別するためだ。さらに、レーザースキャナーでは地図情報にはなかった設備や人間なども検知できる。それら障害物を検知したときは、衝突を避けながら走行する仕組みになっている。

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