「我々もついにクラウドという禁断の果実に手を出したが、かじってみたら美味だった」

 「クラウドは初期投資が安価で済む。まずは小さく始めて効果が出れば大きくし、だめなら止めればいい。勇気を持って試せば想像以上の成果を実感できる」

 アマゾン ウェブ サービス ジャパンが2016年9月28日に開催した地方企業向けのクラウド活性化イベント「AWS Cloud Roadshow 2016 名古屋」で、地方企業同士がこんな議論を交わした(写真)。

写真●「AWS Cloud Roadshow 2016 名古屋」で実施されたパネルディスカッションの様子
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 AWS Cloud Roadshow 2016は仙台、金沢、広島、名古屋、福岡、札幌、大阪の7都市で開催される(特設サイト)。いずれも参加は無料だ。既に7月29日に仙台、8月26日に金沢、9月7日に広島で開催済み。名古屋では「地場企業の導入事例に学ぶ、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)導入の勘所」をテーマにしたパネルディスカッションを実施した。

 名古屋本店を含め、127店舗で眼鏡や補聴器などを販売するキクチメガネの中村佳源情報システム部部長は、2015年1月のGoogle Apps導入を振り返り「クラウドという禁断の果実に手を出した瞬間」と評した。しかし、「オンプレミス(自社所有)環境で数百万円かかっていた費用が半分になった」(中村氏)ことでクラウドの利点を実感したという。2016年9月にはActive Directoryをオンプレミス環境からAWSに移行している。

 クラウド請求管理サービス「Misoca(ミソカ)」を提供する名古屋のITベンチャーMisocaの松本哲取締役は、「少しの勇気を出してクラウドを試すことで、大きな成果が得られた」と語った。Misocaは会計ソフト大手である弥生の子会社だ。独自サービスであるMisocaは、基本的に全てAWSで開発している。

 静岡県焼津市でソフトウエア開発を手掛けるサンロフト クラウド事業部の久保田大和氏は、「クラウドは初期投資を抑えやすく、使った分だけの費用で済む。小さく始めて効果があれば適用範囲を広げればいい」と訴えた。同社は2006年に開始した社内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「nanoty(ナノティー)」を2014年に刷新し、オンプレミス環境からAWSに移行した。

 AWS Cloud Roadshow 2016は今後10月6日に福岡、10月12日に札幌、11月22日に大阪で開催される。