シスコシステムズは2016年9月28日、社員100人以下の中小企業に向けたネットワーク機器ブランド「Cisco Start」のラインアップを強化し、価格設定を4万円台からとしたスイッチ機器の新製品「Cisco Catalyst 2960Lシリーズ」を発表した。10月から販売する。

Cisco Catalyst 2960Lシリーズの外観
(出所:シスコシステムズ)
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 Cisco Startは、予算が少なくIT管理者がいない中小企業の需要に合わせて低価格と日本語化の二つを前面に打ち出したネットワーク機器ブランドである(関連記事:シスコが100人以下の企業向けブランド「Cisco Start」、3万9800円のルーターを販売)。VPNルーター「Cisco 841M Jシリーズ」を中核に、エッジスイッチや無線LANアクセスポイントもラインアップしている。

 今回、Cisco Startのラインアップに、Catalystを冠したエッジ用途のレイヤー2スイッチを追加した。運用管理やネットワーク設定のための機能は、先行して販売しているルーターのCisco 841M Jシリーズなどと同様である。具体的には、CLI(コマンドラインインタフェース)で細かなネットワーク設定ができるようにOSソフトウエアとしてCisco IOSを搭載するとともに、簡単に設定できるように日本語化されたWeb管理GUIを備える。

 これまでCisco Startブランドで提供してきた廉価版のスイッチ「Cisco SG300シリーズ」では、Cisco IOSのCLIを使うことはできず、Web管理GUIを介した設定に限られていた。今回、Cisco IOSを搭載したCisco Catalyst 2960LシリーズをCisco Startに追加することで、安価かつ簡単にCisco IOS搭載スイッチを使えるようになった。なお、今回、Cisco SG300シリーズも、後継機「Cisco SG350シリーズ」に置き換えた。

中小企業のオフィス需要に合わせて開発

 Cisco Catalyst 2960Lは全8モデルで構成する。クライアントPCなどを収容するためのギガビットイーサネット(1000BASE-T)の搭載ポート数は8ポート、16ポート、24ポート、48ポートの4タイプで、それぞれについてPoE(イーサネットケーブルを介した電源供給)の有り無しを選べる。

 オフィスのクライアントPCを収容する、いわゆる島ハブの用途に向く。オフィス事情に合わせて、8ポートと16ポートのモデルは底面にマグネットを装備し、鉄製の机の側面などに張り付けられるようにした。また、全モデルともに奥行きを30センチメートル以下に抑えた。静音性を保つため、48ポートのPoEモデルを除いてファンレス仕様とした。

 価格は、最安価となる8ポートモデルで4万円台となる。これに対して、Catalystスイッチのこれまでの最安価モデル「Cisco Catalyst 2960-C」の価格は、およそ10万円以上だった。

Cisco Catalyst 2960Lの8ポートモデルの外観
(出所:シスコシステムズ)
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