キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2016年9月27日、製薬企業向けEDI(電子データ交換)ソフトウエア「EDI-Master DEX for Medical」の新版を、2016年9月下旬に発売すると発表した。医薬品の副作用報告のデータ交換規格「E2B」の最新版に対応した。

 製薬企業には、自社の医薬品の副作用が疑われる症例が確認された場合、厚生労働省への報告が義務付けられている。報告数は1年間で合計5万件ほどにのぼる。報告の方法は郵送などのほか、EDIも認められている。頻繁に報告業務が発生する大手企業を中心に、国内で約130社がEDIを利用しているという。EDI-Master DEX for Medicalはこのための製品で、国内で約80社が採用する。

 今回の新版では、2016年4月に国内で運用が始まった「E2B(R3)」に対応した()。E2B(R3)ではデータ形式や文字コードなどが変更されており、例えば従来版の「E2B(R2)」ではSGMLだったデータ形式を、XMLに変更。文字コードはSJISからUTF-8になった。データ送信時はHTTP通信をベースにした方式を利用できるようになり、SSLによる暗号化も可能になった。

図●「EDI-Master DEX for Medical」のシステム概要
(出所:キヤノンITソリューションズ)
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 EDI-Master DEX for Medicalではこのほか、他の製薬会社とのやり取りなど企業間連携にかかわる機能を充実させた。セキュリティ関連機能も強化したという。

 キヤノンITSは今後、本製品を中核に、製薬企業向けの情報管理・活用ソリューションを提供する計画。2020年までに累計で100社のシステム構築/導入を目標とする。