大日本印刷(DNP)子会社のDNPデジタルコムは2016年9月21日、Beacon(ビーコン、発信機)を利用して屋内位置を高精度に測定する、スマートフォンアプリ組み込み用のソフトウエアライブラリーをバージョンアップした。9月末に提供開始する。新版では、デバイスに負荷がかかる位置測定処理をクラウド上で行う仕組みを導入した。

従来はデバイス上で位置を測定していた
(出所:大日本印刷)
新版はクラウド上で位置を測定する
(出所:大日本印刷)

 スマートフォンアプリ(Android/iOS)の開発時に組み込んで使う、屋内位置を高精度に測定するためのソフトウエアライブラリーである(関連記事:大日本印刷、複数のビーコンの電波強度で高精度に測位するiPhone/Android用SDK)。3個以上のビーコンの電波強度の違いを利用して位置を測定する仕組みである。

 新版では、これまでスマートフォンアプリ上でローカルで処理していた位置測定処理を、クラウド上で行うようにした。ビーコンから受信した情報をクラウドに送信してクラウド上で測位処理を行い、その結果の位置情報をデバイスに返送する。

 この仕組みによって、ビーコンの電波を受送信できる程度の簡易なセンサーでも位置を測定できるようになったという。現在はスマートフォン用に限ってライブラリーを提供しているが、将来的にはスマートフォン以外のデバイスに対してもライブラリーを提供する予定である。

 クラウド上では、ビーコンのログも管理できる。これを利用して、人や物の動きを示す動線表示や、集計データの密度を可視化するヒートマップ表示などができる。売り場の空間構成を最適化するゾーニングや、工場・倉庫などの動線改善などに活用できる。

 ライブラリーの価格(税別)は、同機能を組み込むアプリケーション当たり年額50万円。