LINEとLINEモバイルは2016年9月5日、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業に参入すると発表した。LINEアカウントが契約日から使えるSIMカードを月額500(税別)から提供する。チャットアプリ「LINE」など、特定の用途には通信料がかからない契約で、主にスマートフォンを持たない見込み顧客を狙う。10月1日からの販売開始を前に、本日(9月5日)から2万契約限定の先行販売を開始した。

 LINE取締役CSMO(最高戦略マーケティング責任者)の舛田淳氏(写真1)は「スマホ未使用者には、LINEだけ使いたいといった見込み顧客がいる」と話した。日本のスマホ普及率は56.9%であり、約半数のスマホ未使用者への波及を狙う。

写真1●LINE取締役CSMO(最高戦略マーケティング責任者)の舛田淳氏
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 料金プランは二つ。LINEを使った通信が無料の「LINEフリー」プランが月額500円(税別)から(写真2)。LINEのほかに「Twitter」「Facebook」の通信が無料の「コミュニケーションフリー」プランが月額1110円(税別)から。音声通話対応や無料対象以外のデータ通信容量によって料金が変わる。端末とのセット販売もある。

写真2●「LINEフリー」プランの概要。LINEによる4つの通信は無料。月額500円(税別)で、LINE以外のデータ通信が1Gバイト使える
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 LINEモバイル 代表取締役社長の嘉戸彩乃氏(写真3)は「初めてのスマホに適した料金プランを用意した」と話す。新サービスはLINEをスマートフォンの主な利用用途とする見込み顧客を狙ったもので、1契約者当たり10枚のSIMカードが契約でき、SIMカード1枚当たり一つのLINEアカウントが取得できる。これまではLINEアカウントの取得に携帯番号やFacebookアカウントが必要だったが、LINEモバイルはSIMカードの契約だけでLINEアカウントが取得できる。

 家族が契約者になり、祖父母や子供が利用者として使うことを想定している。用途を制限できる無料の「フィルタリングサービス」を使うことで、「保護者が子供に持たせるスマホにも使いやすい」(嘉戸氏)という。

写真3●LINEモバイル 代表取締役社長の嘉戸彩乃氏
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 実際の通信速度については「具体的な目標値を出すのは難しいが、LINEなどのコミュニケーションアプリが快適に使えるように努力する」(舛田氏)と述べた。