HMDを装着した鑑賞イメージ
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壺の表面に描かれた色絵を300インチ大スクリーンで鑑賞
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「六窓庵」内におかれた茶壺をHMD装着して鑑賞
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茶壺を中から見上げたイメージ
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 東京国立博物館と凸版印刷は2016年9月5日、300インチスクリーンでの高精細4K-VR(バーチャルリアリティ)映像とヘッドマウントディスプレイ(HMD)を組み合わせた、文化財の新しい鑑賞手法を開発したと発表した。東京国立博物館 東洋館地下1階の「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で9月7日から公開するVR作品「仁清が作った茶壺」で、同手法による上演を行う。

 両者は、2007年からVRなどデジタル技術を活用した文化財観賞の在り方を開発する共同プロジェクトを進めている。今回、従来の300インチスクリーンで高精細4K-VRをナビゲーターが案内するシアター上映と、鑑賞者が同じ空間をそれぞれ360度自由に観賞できるHMDを融合したことで、文化財の魅力や価値をより深く理解できるという。

 今回の上演では、ナビゲーターの案内による300インチ大スクリーンと、HMDを装着しての観賞を交互に違和感なく行き来しながら体験できる。スクリーン投影の4K-VRで、京焼の名工・野々村仁清の代表作である重要文化財「色絵月梅図茶壺」の表面に描かれた繊細な線の表情や微細な描写や製作当時の姿を再現する。

 加えて、HMDを装着することで、江戸時代の茶人、金森宗和ゆかりの茶室で通常は公開していない「六窓庵」に配置した色絵月梅図茶壺の姿を、360度全天周映像で自由に鑑賞できる。また、色絵月梅図茶壺に描かれた世界感を茶壺の中から見上げるという、実際には見ることのできない視点もHMDで体験できる。

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」のWebサイト