2016年8月30日、東京・目黒の目黒雅叙園で開催した「第3回イノベーターズセミナー」(日経BP社 日経ITイノベーターズ主催)で、マインドフルリーダーシップインスティテュートの荻野淳也代表理事(写真)が登壇。「チームを強くする!マインドフルリーダーシップとは」と題して、最近話題の「マインドフルネス」について講演した。

写真●日経ITイノベーターズのセミナーで講演するマインドフルリーダーシップインスティテュートの荻野淳也代表理事
撮影:井上 裕康
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 マインドフルネスとは、今この瞬間に集中し、注意を払っているクリアな心理状態のこと。そうした状態になるためのトレーニング手法のことを指すこともある。ストレスの軽減や脳の活性化、チームワークの強化、生産性の向上、創造性の発揮などに効果があるといわれている。グーグルやインテルなどの企業が、従業員の能力開発のために活用している。ベースにあるのは、仏教の根本の教えとされる「八正道」の「正念」だが、マインドフルネスでは宗教色を排除し、心理学や脳科学の観点で研究され、トレーニング手法が開発された。

 荻野氏はマインドフルネスが現代のリーダーに必要だと説く。「変化の激しい社会に対応するため、リーダーは絶え間ないプレッシャーにさらされている。感情のバランスを欠いたままではパフォーマンスを維持できない」(荻野氏)。

 さらに荻野氏は現代のリーダーの精神状態をコップと水で例え、こう話す。「これまで、リーダーには新たな知識やスキルを身に付けることが重要視されてきた。しかし多くのリーダーは許容量を超えてしまっている。コップに水を注ぎ続ければあふれてしまうのと同じ。コップの大きさ、つまり人としての器を大きくしなければならない。それがマインドフルネスだ」(荻野氏)。

 講演では、簡易なマインドフルトレーニングを実施。参加者は刺激を受けた様子だった。