楽天は2016年8月9日、380円月額固定で電子雑誌が読み放題となるサービス「楽天マガジン」を開始すると発表した。

 楽天では、電子書籍の楽天Kobo、電子コミックサービスの楽天マンガという出版系の電子コンテンツサービスを展開していたが、楽天マガジンのサービス開始により、電子雑誌の分野にも参入することになる。

 記者会見では、同社 常務執行役員 デジタルコンテンツカンパニー プレジデント 相木孝仁氏が登壇し、「電子雑誌市場は2017年には380億円規模まで成長すると見込まれており、急成長している分野だ」と述べた。

 さらに同氏は「楽天マガジンは単なる読み放題サービスではなく、電子書籍・コミックとの連携、グッズ、グルメ、旅行など楽天経済圏のリアルなサービスへのレコメンド・誘導といったサービスも利用できる」とグループサービスとの連携を強調した。

楽天の常務執行役員 デジタルコンテンツカンパニー プレジデント 相木孝仁氏
(撮影:中尾真二)
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 サービス開始時には、ファッション、スポーツ、グルメ、ライフスタイルなど11ジャンル、およそ200誌の電子版が読み放題となる。料金は月額380円(税別)という設定。年間契約では3600円(税別)と月当たり300円相当となる。また、31日間の無料お試し期間が付属する。購読申し込みはWebから行い、専用アプリ(iOS、Android対応)でコンテンツを閲覧する。利用可能な端末は1契約5台まで。

 さらに、同社 デジタルコンテンツカンパニー シニアマネージャー 糸山尚宏氏が同サービスの特徴を紹介。「読者には雑誌を読むという体験を提供するだけでなく、記事に関連する商品や場所への誘導に加え、新しい雑誌やコンテンツに出会えるように『記事まとめ』という形でキュレーションコンテンツも提供する」(糸山氏)。

 楽天マガジンにキュレーションコンテンツの編集部機能を持たせ、設定テーマに沿った各誌の関連記事をピックアップして紹介する予定だ。更新は当面1週間を目安に行い、将来的にはデイリーの更新を目指す。

楽天 デジタルコンテンツカンパニー シニアマネージャー 糸山尚宏氏
(撮影:中尾真二)
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読み放題だけでなく、キュレーション機能や、予約・購買など行動につながるサービスを目指す
(撮影:中尾真二)
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楽天マガジンのキュレーションページ
(撮影:中尾真二)
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 糸山氏はまた「楽天マガジンに何らかの広告モデルを導入し、作家、版元にも還元できる形を考えている」と述べた。これを受けて相木氏は「電子雑誌という新しい波に対し、楽天マガジンは出版社とともに出版文化をネットへもさらに広げていきたい」と展望を語った。

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