ファナックとNTT、NTTコミュニケーションズ、NTTデータは2016年7月28日、協業を発表した(写真)。製造業の工場向けのIoT活用プラットフォーム「FANUC Intelligent Edge Link and Drive system」(以下、FIELD system)の開発、運用管理システムの構築、対応するアプリケーションの開発を進める。8月29日にパートナー企業約200社に向けてAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を公開する。

写真●ファナックの稲葉善治代表取締役会長(左)とNTT 代表取締役副社長 研究企画部門長の篠原弘道氏
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 FIELD systemはファナックが2016年4月に、米シスコシステムズ、ファクトリーオートメーション(FA)大手の米ロックウェル・オートメーション、Preferred Networks(PFN)と協業を発表して開発を進めているソフトウエア製品群。IoT(インターネット・オブ・シングズ)を駆使し、工場のロボットや生産設備の稼働データをリアルタイムに分析して、生産設備の制御に生かす。生産工程の効率化や自動化が狙いだ。

 同日開かれた発表会に臨んだ、ファナックの稲葉善治代表取締役会長は「これまでFIELD systemの開発のためにシスコやPFNなどと協業してきたが、今回のNTTグループとの協業で一段落となる。FIELD systemを完成できる」と話した。

 NTTグループの各社の役割は次の通り。NTTは、工場内に設置するサーバーへのアプリケーションの配信、管理、データ通信や分散処理などの技術を提供する。NTTコミュニケーションズは、FIELD systemの運用管理システムの導入を支援。NTTデータは、FIELD system上で稼働するアプリケーションを開発する。

 FIELD systemの基盤は、基本的にはクラウド上から配信する見込み。NTT 代表取締役副社長 研究企画部門長の篠原弘道氏は「NTTコミュニケーションズは世界196の国や地域でネットワークサービスを提供している。この実績を、FIELD systemのグローバルにおける導入支援や運用管理に生かせる」と話した。

 FIELD systemの提供開始は12月末の計画で、ファナックからパートナー認定を受けた企業が利用できるという。同社はFIELD systemの売上高の目標や事業規模の詳細は明らかにはしていないが、ファナックの稲葉会長は「数千億円の規模になるだろう」とした。