medibaの 山田浩和 執行役員CTO(左)とフジテックの友岡賢二 執行役員 情報システム部長(中央)とジェイソン・ダニエルソン氏(右)
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 「クラウド導入を試さない意味がない。導入に抵抗があったとしても、理由を冷静に分析すれば抵抗がなくなるはずだ」。そう話したのは芸人の”厚切りジェイソン”ことジェイソン・ダニエルソン氏だ。Amazon Web Services(AWS)導入を支援するIT企業の従業員でもある同氏は2016年6月3日、「AWS Summit Tokyo 2016」でAWSを活用する日本企業の代表らと討論した。議題は「AWSを企業が導入するためには」。

 ダニエルソン氏と討論したのは昇降機を手掛けるフジテックの友岡賢二 執行役員 情報システム部長と、携帯電話向けコンテンツを開発・配信するmedibaの 山田浩和 執行役員 CTO(最高技術責任者)だ。

 友岡賢二部長はフジテック着任初日にAWSを導入したという。セキュリティの不安からクラウド導入をためらう企業もあるという意見に対し、災害対策や設備管理を自社で実施する負担を挙げ「オンプレミス環境の方が危ないと情報システム部門は知っているはずだ」とした。導入に踏み切れない理由として「技術責任者がテクノロジーに詳しくない企業もある」と話した。

 山田浩和CTOはクラウド導入の理由を「コストよりもスピードだ」と話す。ハードなどを自社で調達・運用する必要があるオンプレミス環境では間に合わない開発案件が、AWS導入を後押しした。「COBOLで構築したシステムを変えられない企業をみてきた。変わらないことはリスクだ。AWSを導入しないリスクを考えた」(山田浩和CTO)。

 ダニエルソン氏は、「クラウド導入に積極的になれない日本企業が多いなか、今日の登壇者は大胆だ」と評した。同氏は「なぜ責任者が技術を知らない!」「なぜクラウド導入しないのか!」と得意の芸を交えた討論で会場を沸かせた。

 登壇した3人は「もしクラウドを導入しない理由を挙げるとすれば」という質問に、顔を見合わせて「思いつかない」と答えた。