[画像のクリックで拡大表示]
スマートフォンの専用アプリケーションで、水質計測センサーが収集したデータを分析できる(画像はデモ)
(出所:オプテックス提供)

 センサー機器開発のオプテックスは2016年4月にも、IoT(Internet of Things)を活用した簡易水質測定システム「WATER it」を中国で提供開始する。下水処理場や工場付近の河川などで、水質計測センサーが収集したデータを、クラウド上で管理、分析できる。既に1月から中国で試験運用しており、東南アジアなどに向けて提供地域を拡大する考えだ。価格は個別見積もり。

 WATER itでは、水質計測センサーで、塩素濃度や重金属の含有量などの30項目の水質データを計測できる。収集したデータはクラウド環境に蓄積、スマートフォンなどの専用アプリケーションで分析可能だ。従来の計測手法では、下水処理場で収集したサンプルを研究施設などに持ち帰ってデータベース(DB)に登録する必要があった。水質に問題を抱えることの多い、アジアなどの新興国へ主に売り込む。

 同システムは、富士通のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)の「Cloud Service IoT Platform」を利用して構築した。IoTで収集したデータを蓄積するDBや、分析用ダッシュボードなどで構成されるクラウドサービスだ。

 「PaaSを利用することで、約3カ月でシステムを構築できた」と、オプテックス R&D戦略部の中村明彦部長は語る。ITベンダーに委託するなどしてシステムを最初から開発する方法では、1年以上の開発期間が必要になっていたという。

 オプテックスは、2019年度に売上高500億円を計画している。2014年度の売上高は約256億円だった。5年で売上高を倍増するために、IoTを活用したサービス事業の拡大を狙う。「クラウドサービスを積極的に活用して、データの収集から分析までを提供するシステムを提供したい。ハードウエアの販売売上に頼らないビジネスモデルを構築する」(中村部長)。