ネスレ日本は2015年12月5日から、有料の健康支援サービス「ネスレ ウェルネスクラブ」を開始する。最大の特徴は、デジタル技術を駆使することで、利用者一人ひとりに最適な健康作りを支援すること。例えば、スマートフォンで毎回の食事の写真をセンターに送付すると、1日に1回専門家からのアドバイスが届き、その人が不足している栄養を補うための飲料が毎月届く。食生活の状況が変われば、栄養の成分も変わる。サービス料金は月額1万5000円(税別)。

 ネスレ ウェルネスクラブは「食事」「運動」「脳」の三つの観点から健康づくりを支援する。「食事」の観点では、冒頭で挙げたように、専門家からのアドバイスを受けた上で、その人向けの栄養飲料を受け取れる。栄養飲料はネスレのコーヒーメーカー「ネスカフェ ドルチェ グスト」に入れるカプセルの形状で届く。コーヒーメーカーはサービス利用者に無償提供される(写真1)。

写真1●ネスレ ウェルネスクラブの利用開始時に届くもの。右上から時計回りに、コーヒーメーカー「ネスカフェ ドルチェ グスト」、活動量計、血液検査セット、体組成計
出所:ネスレ日本
[画像のクリックで拡大表示]

 「運動」の観点では、歩数、体重、体脂肪率を、このサービス独自のスマホアプリやWebサイトに記録できる(写真2)。計測に必要な、「体組成計」とリストバンド型の「活動量計」は、ネスレから無償提供される。これらの計測機器はBluetoothでスマホアプリと通信し、自動でデータを記録する。「脳」の観点では、米研究機関Posit Scienceが開発した脳のトレーニング「ブレインHQ」を、スマホやWebサイトで使用できる。このほか、半年に1回の血液検査もサービスに含まれている。

写真2●ネスレ ウェルネスクラブのWebサイト画面
出所:ネスレ日本
[画像のクリックで拡大表示]

 健康サービス会社ではなく、食品メーカーがこうしたサービスを手掛けるのは珍しい。これについてネスレ日本は「社長の高岡浩三は『製造業からサービス業へ』、『最新デジタル技術を使ってサービスを向上させる』と社内外に宣言している。今回のサービスはその象徴的なもの」(ネスレ日本 広報)と説明する。北海道地域でサービスを開始し、その後の状況をみながら全国展開するかどうかを2016年末までに決定する。