サイボウズは10月15日、PaaSクラウドサービス「kintone」の優れた活用事例を表彰する「kintone AWARD 2015」の受賞企業を発表した。kintone導入ユーザー向けイベント「kintone hive」の中で、最終選考に残った企業が事例発表し、イベント参加者と審査委員による投票で選ばれた。グランプリは、中島工業(本社大阪市、山脇秀敬社長)に決まった。

 kintone AWARDは「圧倒的な効果で輝く活用から、一緒に活用する仲間を幸せにする活用、独創的な活用まで、きらりと光る優れた取り組みを幅広く表彰する」もので、今回が初めての開催。審査委員長は一橋大学大学院国際企業戦略研究科の楠木建教授、審査委員はソニックガーデンの倉貫義人代表取締役と日経BPイノベーションICT研究所の桔梗原富夫所長が務めた。

 今回、最終選考に残ったのは、中島工業、サイバーエージェント、NKアグリ(本社和歌山市、三原洋一社長)の3社。サイバーエージェントとNKアグリは特別賞に選ばれた。

 中島工業は、1924年創業の老舗企業であり、工場向け産業用空調設備や水処理設備、工場プラントなどの設計・施工・メンテナンスを手掛ける。社員は100人規模の会社だ。国内の電機メーカーや食品メーカーなどが主要顧客で、その工場は全国各地に点在している。顧客からの要望に迅速に対応するため、全国14カ所に事業拠点を展開する。

写真1●kintone AWARD 2015 グランプリを受賞した中島工業の普天間大介 BIリーダー

 kintoneは拠点間のノウハウ共有や基幹業務に活用している。「現場で長年培ってきたノウハウは“秘伝のタレ”であり競争力の源泉。それを共有できる仕組みを作りたかった。kintoneは現場が作ってほしいと望むものを形にするのがとても簡単で、アプリは累計80種類くらいに達している」(システム導入を担当する普天間大介BIリーダー、写真1)。

 同社は老舗企業ながら「ベンチャー精神を持ち創意工夫をこらして改善に取り組むことを方針として掲げている」(山脇秀敬社長)。システムについても、スピード開発を重視しており、完成度70%でもよいので、素早くリリースしてバージョンアップしていくやり方をとっている。「システムは作って終わりではなく、育てていくもの。そのためのツールとしてkintoneはぴったりだった」(普天間BIリーダー)という。

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