画面●刷新した「antenna*」の画面
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 キュレーションアプリ「Antenna(アンテナ)」を運営するグライダーアソシエイツは2015年10月1日、同アプリの機能や掲載コンテンツを刷新する。同アプリで閲覧できる記事の供給元となるメディア数を、従来の400から250程度へと、約4割減らした。掲載基準を厳格にし、自ら取材してコンテンツを制作する「一次情報」を掲載するメディアに絞り込んだ。キュレーションアプリが掲載メディア数を減らすのは異例。併せて利用者がお気に入り情報を簡単に集められる機能を追加(画面)。ロゴも刷新し、正式名称を「antenna*」と改めた。

 10月1日以降にantenna*上で配信するのは、出版社が運営する雑誌サイトやネットメディアサイト、映画配給会社や音楽レーベル、テレビ局などのサイトの情報。「7割が(非ネットの)リアルメディアを持ち、ほぼすべてが独自の取材を基に作成した記事を掲載している」(光村拓也CTO)。掲載する写真もほとんどがオリジナルのものを使っているという。グライダーはantenna*の利用者を掲載メディアのサイトへ送る「送客」役として機能させ、アプリ内に掲載する広告から収益を得る。

 掲載を取りやめたメディアの一例が、ネット上のブログや写真を無断で引用してコンテンツを二次創作する「引用系」と呼ばれるもの。既存の掲載メディアの中には、掲載当初から時間が経つにつれて引用系のコンテンツを増やしていったケースもあったという。「当初は拡大路線を採っていたが、メディアの掲載基準を改めた。しっかりと取材や撮影、編集を行う一次メディアと利用者をつなぐターミナルを目指す」(光村CTO)。

 新設したお気に入り情報の収集機能は、キーワードやジャンル、お気に入りのメディアなどの条件を利用者が設定。以後は設定した条件に合致するコンテンツが集まる仕組みだ。現在地付近の情報だけを集めることもできる。

 他のキュレーションアプリは人工知能などの技術を使って、利用者が使えば使うほど好みの情報を自動的に集められることを売りにするものが多い。グライダーが人手を介した手法を採用したのは、「ちょっとした手間をかけて情報を自分で探すという、能動的な情報収集スタイルを提案する意味合いもある」(光村CTO)。

 antenna*の利用者数は500万人。広告主企業はこの1年で、30社から800社へと増えた。