ネットワンシステムズは2015年9月17日、大学や教育研究機関に向けて、大学間をまたがったSSO(シングルサインオン)規格である学術認証フェデレーション「学認(GakuNin)」に参加できるようにするシステム構築サービスを開始した。大学で需要が高まっている認証システムをきっかけに、認証システムを包含した幅広いシステム構築案件につなげる意向。費用は個別見積もり。

図●SCHOLAを用いた学術認証フェデレーションの概要(出典:ネットワンシステムズ)
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 ミドルウエアとして、かもめエンジニアリングが9月17日に販売開始した学認用の認証サーバーソフト製品「SCHOLA」(スコラ)を利用する()。SCHOLAの特徴は、Web GUI画面を使って比較的簡単に認証サーバーの設定ができること。SCHOLAを使わずにオープンソースのソフトウエアだけで学認の認証サーバーを運用した場合、構築の難易度が高く手間もかかるという。ユーザー情報は既存のLDAPサーバーやActive Directoryを利用できる。

 学認とは、大学や教育研究機関に向けて国立情報学研究所(NII)が運営している、SAMLベースのSSOシステムである。認証連携によって、他の機関の無線LANを利用したり、論文や書籍情報などの電子ジャーナルにアクセスしたりできるようになる。サービスを提供するサービスプロバイダー(SP)と、サービスを利用するアイデンティティプロバイダー(IdP)の2種類のサーバーで構成する。2015年9月17日現在、サービスプロバイダー(SP)はベンダーなどを中心に70機関、アイデンティティプロバイダー(IdP)は大学を中心に174機関が参加している。

 かもめエンジニアリングによるSCHOLAのライセンス価格(税別)は、ユーザー数に応じて、「スモールミディアム」(6000ユーザー未満)が120万円、「スタンダード」(6000ユーザー以上)が160万円。SCHOLAの導入第一例は弘前大学で、ネットワンシステムズが導入した。既に学認のテスト環境での運用を終了し、実運用を開始している。他の国立大学でも現在テスト環境での運用が始まっているという。