トヨタ自動車は2015年9月4日(米国時間)、米マサチューセッツ工科大学や米スタンフォード大学と人工知能(AI)研究で連携し、両校とのAI研究に今後5年間で5000万ドルを投じると発表した。同時に災害救助ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge」のプロジェクトマネジャー(PM)を務めたGill Pratt氏を同社に招聘したことも明らかにした。

 トヨタは、マサチューセッツ工科大学のコンピュータ科学・人工知能研究所(Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory、CSAIL)と、スタンフォード大学のスタンフォード人工知能研究所(Stanford Artificial Intelligence Laboratory、SAIL)のそれぞれと連携研究センターを設立してAI研究を推進する。予算は5年間で5000万ドル。各大学との連携研究センターでは、「様々な環境における物体の認識」「高度な状況判断」「人と機械の安全な相互協調」などの実現に必要なAIの研究を行う。

写真●「DARPA Robotics Challenge」でのGill Pratt氏
[画像のクリックで拡大表示]

 今回トヨタが招聘したGill Pratt氏(写真)は、2010年から2015年まで米国防高等研究計画局(DARPA)に勤務し、米国、日本、ドイツ、韓国、イタリア、香港などの企業や研究機関が参加した大規模なロボット競技会である「DARPA Robotics Challenge」の責任者を務めた。ロボティクスと人工知能の専門家であり、両分野で幅広い人脈を持つ。トヨタはPratt氏の助言に基づいて、CSAILやSAILとの連携研究を推進するとしている。