写真●「マネーフォワード FinTech 研究所」の所長に就任するマネーフォワードの瀧俊雄取締役
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 2015年7月20日、マネーフォワードは「マネーフォワード FinTech 研究所」を設立すると発表した。金融機関、官公庁、スタートアップ企業といったFinTechに携わるプレイヤーによる相互交流の促進を目指す。FinTechについての情報発信や調査・研究なども進めるという。所長には、同社の瀧俊雄取締役が就く(写真)。

 「マネーフォワード FinTech 研究所」は、主に二つの活動を展開する。

 まず2015年8月末に、ファイナンシャル・プランニング技能検定などを手掛ける金融財政事情研究会と共に、金融機関やスタートアップ企業、官公庁などの関係者を集めた研究会活動を開始する。研究会は2カ月に1度の頻度で開催するという。

 さらに、2週間に1回のペースでFinTechの動向に関するニュースレターを刊行するなど、情報発信を手掛ける。不定期で統計情報などの配信も予定する。

 FinTechとは、テクノロジーを駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのことで、FinanceとTechnologyを組み合わせた造語だ。現在、世界的な盛り上がりを見せており、米アクセンチュアの調査では、2014年の投資金額はグローバル全体で約120億2100万ドル。前年の約3倍に増えた。

 米国と英国での取り組みが盛んで、新たな金融サービスを続々と生み出している。英国では行政が中心となって、金融機関とFinTechを担うスタートアップ企業とが交流できる場を積極的に設け、金融サービスの競争力強化を図っている。

 日本でも金融機関とスタートアップ企業の双方で、FinTechへの取り組みは活発化している。2015年に入り、三菱東京UFJ銀行が「Fintech Challenge 2015」というアイデアコンテストを開催するなど、両者が交わる機会も増えつつあるが、いまだ限定的なのが実態だ。

 スタートアップ企業であるマネーフォワードは本研究所の活動で、金融機関や官公庁を巻き込み、日本でのFinTechを加速させたい考えだ。所長に就任する瀧取締役は野村ホールディングスの出身でマネーフォワードの創業メンバ-。