NTTは2015年5月18日、オープンソースソフトウエア(OSS)のストレージ製品「OpenStack Swift」に世界で初めて対応した高速秘密分散エンジン「SHSS(Super Highspeed Secret Sharing)」を開発したと発表した。Swift配下に保存した分散データに対し、データ消失対策に加えて、データ暗号化が行える(写真1)。この技術を使ったストレージ製品について、2015年度にNTTグループで事業展開を目指す。

写真1●秘密分散エンジンでSwiftデータを秘匿(NTTの資料より)
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 OpenStackはOSSのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)の一つ。OpenStack Foundationの下、仮想マシンを割り当てる「Nova」や、仮想ネットワーク管理の「Neutron」など、20近くのプロジェクトに分かれてソフトウエアを開発している。「Swift」はオブジェクトストレージ機能を提供するソフトウエアで、アマゾン・ウェブ・サービスのAmazon S3に相当する。

 OpenStack Swiftの開発コミュニティは、分散ストレージに対する「消失訂正符号(Erasure Code)」機能を開発。2014年4月にリリースした「Kiloリリース」に加えた。これにより、複数のハードディスクに分散保存したデータに対し、データ消失時は復元が可能になった。ただし、現行では保存データを暗号化する機能を備えていない。そのため、ディスク故障などでハードディスクを交換した際に、生データが外部に漏洩する恐れがある。

 SHSSは、「データ消失対策に加えて、データ暗号化機能を提供する高速秘密分散エンジン」(NTT ソフトウェアイノベーションセンタの露崎浩太氏)。データを暗号化できるので、先のハードディスク交換時の懸念を払拭できる。SHSSは、Swiftの消失訂正符号機能に代えて利用する。

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