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 スウェーデンEricssonは現地時間2015年5月8日、米Appleを相手取ってドイツ、英国、オランダで特許侵害訴訟を起こしたことを明らかにした。Ericssonは、Appleが正当なライセンスを取得していないにもかかわらず、Ericssonの特許技術を使用した製品の販売を継続し、利益を得ていると非難している。

 Ericssonが問題としているのは、第2世代(2G)通信および第4世代(4G)LTE通信に関する標準特許と、半導体部品設計などを含む関連の非標準特許。

 Ericssonによれば、同社は2年間にわたり、公正で合理的かつ差別のない(FRAND:Fair, Reasonable, and Non-Discriminatory)条件のもとで提供している標準必須特許について、グローバルなライセンス契約の締結に向けてAppleに調停を提案してきた。しかし交渉はまとまらず、提案期限が切れたため訴訟に踏み切ったとしている。

 今回の提訴は、米国ですでに始まっている両社の係争を拡大するもの。Appleは2015年1月半ばにライセンス契約が期限を迎えるまで、Ericssonに特許使用料を支払っていた。しかしロイヤルティーの金額を巡る意見対立が解消されず、契約は更新されなかった。両社は、ライセンス条件が公正かつ適切であるかの判断を米国の裁判所に求め、相互に提訴している(米Bloombergの情報)。

 AppleはEricssonの特許技術を「iPhone」や「iPad」で使用している。もしドイツ、英国、オランダの裁判所がEricssonの主張を認めれば、Ericssonはこれら3カ国におけるiPadやiPhoneの販売差し止めを要求できる。Appleは、Ericssonの特許使用料がプロセッサの価格に対してではなく、端末の価格に対して設定されているため「高すぎる」との不満を示している(英Financial Timesの報道)。

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