写真●腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」
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 米Appleは現地時間2015年3月9日、腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」(写真)の詳細を発表した。4月10日より同社オンラインストアで予約注文を受け付け、日本を含む9カ国/地域で4月24日に出荷を開始する。

 オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、英国、米国において、4月10日からApple直営店「Apple Store」や、東京の伊勢丹を含む一部百貨店内の特設店などで実機を展示する。来店者はApple Watchを実際に手にとり、試着することができる(予約が必要な場合もある)。

 Apple Watchはサイズが38mmと42mmの2種類で、ステンレススチール製のスタンダードなApple Watch、アルミニウムの「Apple Watch Sport」、18Kゴールドの「Apple Watch Edition」の3コレクションがある。いずれも「Retina」ディスプレイを搭載し、ディスプレイ保護にはSportコレクションは強化Ion-Xガラス、他のコレクションはサファイアガラスを採用する。

 Apple Watch Sportはシルバーとスペースグレイの2色と、5色のフルオロエラストマー製スポーツバンドを組み合わせる全10モデルで展開する。米国での希望小売価格は38mmが349ドル(日本では税別4万2800円)、42mmが399ドル(同4万8800円)。

 スタンダードコレクションは全20モデル。ステンレススチールとスペースブラックの2色に、レザー、リンクブレスレット、ミラネーゼループ、フルオロエラストマーなどからバンドを選べる。549ドル(日本では税別6万6800円)~1099ドル(13万2800円)。Apple Watch Editionは全8モデルで、1万ドル(同128万円)~1万7000ドル(同218万円)。

 操作は、側面にある竜頭型の「Digital Crown」でズームやスクロール、ナビゲーションが行える。Retinaディスプレイに搭載された「Force Touch」機能がタップとプレスの違いを感知する。通知やメッセージを受信した際には、「Taptic Engine」が優しく手首をタップする。

 同社によると時刻の精度は世界標準時間(UTC)の50ミリ秒以内。気分に合わせて文字盤を変更でき、音声アシスタント「Siri」、モバイル決済サービス「Apple Pay」、電子チケット管理機能「Passbook」などを利用可能。

 健康およびフィットネス関連のアプリケーションでは、日々のアクティビティを測定してグラフ表示するほか、ランニングやウオーキングといったエクササイズのデータを記録、表示、管理できる。

 「Uber」「Instagram」「Nike+ Running」「OpenTable」「Shazam」「Twitter」「WeChat」といったアプリケーションがApple Watchをサポートする。

 バッテリー寿命は18時間。Apple Watchを使用するには、iOS 8.2以降を搭載したiPhone 5/5c/5s/6/6 Plusが必要。Apple Watchアプリケーションを統合したiOS 8.2はすでに公開している。

 競合スマートウオッチ製品のバッテリー寿命をみると、米Motorolaの「Moto 360」は約20時間、韓国Samsungの「Gear S」は3Gネットワークを切った状態で約2日間、韓国LGの「G Watch R」は丸2日間という。米Pebbleの「Pebble Time」は7日間としており、Apple Watchの18時間は感動するほどの数字ではない(米CNETの情報)。

 米Wall Street Journalは、「(Apple Watchは)キラーアプリが1つ存在するのではなく、人々に買いたいと思わせる複数の機能を集めている」との米Moor Insights & StrategyのPatrick Moorhead社長のコメントを紹介している。米Forrester Researchのアナリストは、「他のスマートウオッチベンダーが提供していない、あるいは真似できない機能は見当たらなかったので競合ベンダーはほっとひと息つけただろう」としつつ、2015年のApple Watchの販売台数は他の競合製品の合計を上回るとの見通しを示している。

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