「Tmall(天猫)」内のAmazonの店舗
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 米Amazon.comは中国で、同国電子商取引大手Alibaba Group(阿里巴巴集団)のオンラインショッピングモール「Tmall(天猫)」に出店する。複数の海外メディアが現地時間2015年3月6日までに伝えた。

 米Wall Street Journalによると、Tmall内Amazonの店舗「Amazon官方旗艦店」は3月の第1週に開設した。また英Financial Timesは、この店舗はパイロットプロジェクトの位置づけで、商品種は限定的なものになると伝えている。Amazonは4月に正式オープンを予定しているという。Tmall内のAmazon店舗で現在、取り扱っている商品は輸入食料品、婦人靴、玩具など。主にカリフォルニアワインや「Lego」「Crayola」などの海外ブランドを販売している。

 Amazonは中国で自社サイト「Amazon.cn(亞馬遜)」を運営している。だが、Financial Timesによると、同社の中国におけるシェアはわずか1.4%で、同国の電子商取引サイトとしては5番目の規模。これに対しAlibaba Groupには、BtoCのTmall、CtoCの「Taobao(淘宝)」、BtoBの「Alibaba.com」があり、そのシェアは70%以上に達する。

 AmazonはTmallに出店することで中国事業を拡大したい考えだ。一方Alibaba Groupにとっては、偽造品などの違法商品を取り扱わないAmazonの評判を利用できるメリットがあると、Financial Timesは伝えている。

 中国にはJD.com(京東商城)など、Amazon同様に自ら商品を販売する電子商取引大手があるが、AlibabaのTmallは、小売事業者に出店してもらうモール型である。Wall Street Journalによると、TmallにはAppleやNike、GAPなどの米企業のほか、中国のDangdang(当当網)、Yihaodian(1号店)といった電子商取引企業も出店している。