写真1●AXAのロゴが入った「AXAシールド」
ゲーム内では最強の防御アイテムとして扱われる
写真2●AXAの支店がポータルになる
AXAの支店数は当初導入される国の合計で2万以上。これがゲーム上の仮想拠点「ポータル」になる
写真3●「AXAシールド」の入手確率に差
AXAの支店のポータルの方が一般のポータルよりAXAシールドを入手しやすくするという
写真4●Niantic Labsを率いる米Googleのジョン・ハンケ副社長

 位置情報を利用した無料のスマートフォン(スマホ)ゲーム「Ingress(イングレス)」を開発・提供する米Googleの社内ベンチャーNiantic Labs(ナイアンテック・ラボ)は、世界的な保険・資産運用企業である仏AXAグループとの提携を決めた。合計で約2万店に及ぶAXAの支店が、ゲーム内の仮想の拠点「ポータル」になるほか、AXAのロゴが入ったアイテム「AXAシールド」が登場する(写真1)。Ingressがゲーム内に広告付きアイテムを導入するのは今回が初めて。まずドイツやイタリアなど6カ国で本日から、日本でも2015年に導入される。なお、契約金額や期間は公表されていない。

 AXAシールドはゲーム内で最強の防御アイテムとして扱われる。通常のポータルでも入手できるが、AXA支店のポータルでは入手確率が高まるしくみになるという(写真2、3)。まずはドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、インドネシア、スイスの6カ国で即日の導入が始まる。米国や日本、その他の地域で利用できるようになるのは2015年からの予定だ。

 Niantic Labsを率いる米Googleのジョン・ハンケ副社長(写真4)は、「Ingressの世界観にフィットし、ゲームをより楽しくできる企業とだけ提携する」と話す。Ingressのマネタイズはこれまで、11月に国内で提携を発表したコンビニ大手のローソンなど、小売チェーンと提携して店舗をポータル化する手法に限られてきた。今回の提携でゲーム内アイテムに広告を付与する新たな手法を取り入れ、提携先の選択肢を一挙に増やしたと言える。今後は店舗の有無にこだわらない提携などもありそうだ。

 IngressはNiantic Labsが2013年11月から提供を始めた位置情報を利用した無料のスマホゲーム。緑(Enlightened)と青(Resistance)の陣営に分かれ、公共施設や旧跡や史跡、神社や仏閣、面白い石像、オブジェなど現実の存在に紐付けた「ポータル」と呼ぶ拠点を取り合い陣取りをする。全世界で既に800万以上のダウンロードがある。国内では今年7月のiOS版リリース以降、急速にプレイヤーが増えており、現在は本家米国に匹敵する数の利用者がいる。12月13日には都内で初の公式イベント「Darsana Tokyo」を開き、約5000人の参加者を集めた。(関連記事:Ingressが公式イベント「Darsana」を東京で開催、過去最大約5000人の“エージェント”が集結