写真1●「Made in Yonezawa」プロジェクトについて説明するレノボ・エンタープライズ・ソリューションズのロードリック・ラピン社長
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 日本IBMのx86サーバー事業を継承するレノボグループ子会社、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが2014年10月1日に営業を始めた。翌2日に都内で開いた会見で、新会社の社長に就任したレノボ・ジャパン社長のロードリック・ラピン氏は、x86サーバーの国内売上高について「我々は現状に満足していない」と語った。これまで日本IBMのx86サーバー事業は国内4位~5位で低位安定していたが、これを「確実に成長軌道に乗せる」(ラピン氏)とした。

 このための秘策としてラピン氏が同日明らかにしたのが、今は中国で行っているx86サーバーの組み立てを国内に移管する検討を始めたことだ(写真1)。

 日本に製造工程を移管すれば、組み立て品質の向上に加え、中国製造では3週間ほどかかっていた納期を1週間近くに短縮できるという。同社は、レノボ・NEC合弁のNECパーソナルコンピュータが持つ米沢工場への移管を念頭に、6カ月ほど検討した上で移管の是非を決める。「すばらしい結果が出てくると確信している」(ラピン氏)。

 これに加え同社は、サーバーに導入するソフトウエアを柔軟に選べるカスタマイズサービスを強化する。これまではIBM製のソフトウエアを組み込んだ垂直統合型サーバーを販売する例が多かったが、顧客の要望に沿って最適なソフトウエアを組み込んで納入できるようにする。

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズはレノボ本社の100%子会社で、レノボ・ジャパンは出資していない。本拠は東京の秋葉原UDXビルで、社員数は非公開。取締役執行役員はレノボ・ジャパン執行役員専務の瀧口昭彦氏に加え、日本IBMから移籍した小林泰子氏が就く。このほか、執行役員にレノボ本社エグゼクティブVPのジェリー・スミス氏、米IBMからレノボに移籍したx86サーバー事業担当のアダリオ・サンチェス氏が就任する。